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風の影 La Sombra Del Viento |
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作者:カルロス・ルイス・サフォン Carlos Ruiz Zafon | ||||
翻訳:木村裕美 | ||||
集英社文庫 | ||||
2006年7月出版 | ||||
訳者あとがき:木村裕美 | ||||
定価:743円(税別)上下巻とも | ||||
頁:上巻 414頁 下巻416頁(文庫) | ||||
上巻ISBN4-08-760508-6 下巻 ISBN4-08-760509-4 | ||||
装丁:米谷耕一 | ||||
本格ミステリー | ||||
作品のよさは勿論ですが、何よりも翻訳がすぐれています。とても読みやすく作品全体に流れている 雰囲気をじつにうまく表現しています。 物語はスペイン東部の古都バルセロナで古書店の息子ダニエルが父親に連れられて行った「忘れられた本の墓場」よりはじまります。このおどろおどろしいところで偶然に出会った一冊の本が少年の運命を導いてゆきます。その本の題名が『風の影』。フリアン・カラックスという謎に満ちた作家とダニエルの運命がいろいろな時間と場所で交錯し、少しずつ謎が明らかになって行きます。 ロマンティックな恋愛小説としても、サスペンス溢れるミステリーとしても、謎の怪人が出てくるロマネスク小説としても、いろんな読み方ができる作品です。誰でもが楽しめる作品というのは貴重です。 |
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<冒頭> 忘れられた本の墓場 父につれられて、はじめて「忘れられた本の墓場」を訪問したあの夜明けのことを、ぼく はいまでもよく覚えている。一九四五年、長い夏がはじまりかけた日に、父とぼくはバルセ ロナの街角を歩いていた。街は灰色の空にとらわれて、蒸気をまとう太陽が、溶けた銅の花 飾りのようにランブラ・デ・サンタモニカ通りにひろがっていた。 |
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<出版社のコピー> 上巻 1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出遭った『風の影』に深く感動する。謎の作家フリアン・カラックスの隠された過去の探究は、内戦に傷ついた都市の記憶を甦らせるとともに、愛と憎悪に満ちた物語の中で少年の精神を成長させる・・・。17言語、37カ国で翻訳出版され、世界中の読者から熱い指示を得ている本格的歴史、恋愛、冒険ミステリー。 下巻 謎の作家フリアン・カラックスの過去が明らかになるにつれて、ダニエルの身に危険が迫る。一方、彼は作家の生涯と自分の現在との不思議な照応に気づいていくのだが・・。 ガウディ、ミロ、ダリなど幾多の天才児たちを産んだカタルーニャの首都バルセロナの魂の奥深くを巡る冒険の行方には、思いがけない結末が待っている。文学と読書愛好家への熱いオマージュを捧げる本格ミステリーロマン。 |
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