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■大江健三郎略年譜

    
大江健三郎 作家自身を語る
新潮社
定価:1800円(税別)
頁数:317頁
ISBN978-4-10303618-0
装丁:新潮社装幀室 初出:2007年5月30日発刊
インタビューで構成された大江健三郎
 良き読み手である読売新聞社の記者尾崎真理子さんによる大江健三郎へのロングインタビュー。
インタビューアーの良識ある質問が大江健三郎を大いに語らせる。いつものことながら大江健三郎の一番の理解者は大江自身であって、また適切な批評家も大江自身であることがよくわかる。

 最後に出てくる「大江健三郎、106の質問に立ち向かう」がなによりもミーハー的で楽しい。大江健三郎に少しでも興味を持った人にはまずはこの本を薦めたい。大江健三郎自身の解説で大江作品に近づいてゆくのが一番よい方法と思う。
 インタビューはテレビでも放送され、同時にDVDでも発売された。うまく手に入った人から借りてでも見てみるのがよい。

 

<冒頭>
   作家生活五十年を目前にして

 私はいま、七十一歳です。昨年の初め、七十歳になって、自分の人生の区切り目じゃないかな、
と思った。そこれ七十歳を境目にして、最後のひと区切りということを考えていこう、と思いま
した。
 実際に毎日毎日、それを頭に浮かべたのではない。それでいて一年経ってみると、やはり七十
歳から七十一歳までの一年間は、肉体的にも心理的にも変わってきている。・・・・・


<出版社のコピー>
 創作秘話、恋愛観、フェミニズム、
自爆テロ、同時代作家との友情と闘い。

作家生活50年を語り尽くした、
対話による自伝!
<おすすめ度>
  ☆☆☆☆☆
  
       
  

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