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政治少年死す (「セヴンティーン」第二部)
講談社  
解説:尾崎真理子
定価:5000円(税別)
頁数:50頁
ISBN978-4-06-509000-8
ブックデザイン 鈴木成一デザイン室 初出:1961年 雑誌「文学界」2月号掲載
初期の中篇傑作
 「セヴンティーン」の続編。1961年に雑誌では発表されたのだが、書籍にはならず一部の図書館でしか読むことができなかった作品。なぜこの作品が流通できなくなってしまったのかはその時代を理解するしかない。
現実に起こった事件と小説として書かれていること。当時の社会の生々しさが透かして見えてくる。右翼として過激な行動のとる青年。現在でも世界中で起こっているテロの脅威と1960年の世相。社会は大きく変わっているのだが、全く変わっていない面も抱えている。
<冒頭>
 夏はまさにあらわれようとしていた、空に、遠くの森に、海に、セヴンティーンのおれの肉体の内部に、夏は乾いた舗道の地面にむかってゆるめられる消火栓からの水のように盛んに湧こうとしていた・・・・
<出版社のコピー>
雑誌発表以来57年、初の書籍化!
<おすすめ度>
 ☆☆☆☆☆ 


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