2021年 4月号back

 

いつもより桜が早く咲いたり、
コロナというウイルスでいつもの生活ができなくなったり、
良いことも良くないことも生きていりゃあるさ。
良い作品にも、変な作品にも出会えるのは、
そう、映画館!

 

 

 

今月の映画

 

2/26~3/25の千葉県知事に普通の人が選ばれた28日間に出会った作品は42本。
今回試写で見せてもらった作品が2本あり、【試写】として区別しました。UK Walkerに書くためですが、オンラインでの試写で、大きなスクリーンではありません。新作として数に入れています。
邦/洋画本数は18/24、新/旧作本数は30/12となり、通常に近い数字となりました。

 



<日本映画>

   18本(新9本+旧9本)

【新作】
痛くない死に方 
あのこは貴族 
太陽は動かない 
二重のまち/交代地のうたを編む 
シン・エヴァンゲリオン劇場版
すくってごらん 
奥様は,取り扱い注意 
生きろ 島田叡(あきら)—戦中最後の沖縄県知事 
AGANAI 地下鉄サリン事件と私

 

 

【旧作】
<1980年代日本映画—試行と新生>
コミック雑誌なんかいらない! 
ファンシィダンス 
生きているうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言 
十階のモスキート
どついたるねん 
ミスター・ミセス・ミス・ロンリー

 

<生誕110年 森雅之 孤高のダンディズム>
貴族の階段
恋文 
盗まれた恋

 

 

<外国映画>

   24本(新21本+旧3本)

【新作】
リーサル・ストーム
  (Force of Nature) 
カポネ

  (Capone) 
ステージ・マザー
  (Stage Mother) 
ベイビー・ティース
  (babyteeth) 
レンブラントは誰の手に
  (My Rembrandt) 
DAU.ナターシャ

  (DAU, Natasha) 
夏時間

  (Moving On) 
ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実
  (The Last Full Measure) 
ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日
  (Mia et Le Lion Blanc / Mia and The White Lion) 
野球少女
  ( Baseball Girl) 
ガンズ・アキンボ
  (Guns Akimbo) 
Missミス・フランスになりたい!
  (Miss) 
ビバリウム
  (Vivarium) 
ワン・モア・ライフ!
  (Momenti di Trascurabile Felicita / Ordinary) 
アウトポスト
  (The Outpost) 
ラーヤと龍の王国
  (Raya and The Last Dragon) 
オールド・ドッグ
  (老狗 / Old Dog) 
ミナリ
  (Minari) 
トムとジェリー
  (Tom and Jerry)

 

 

【試写】
ジェントルメン
  (The Gentlemen) 
ファーザー
  (The Father)

 

 

【旧作】
<ソヴィエト映画特集>
戦火を越えて
  ( Soldier’s Father) 
野獣たちのバラード
  ( Ordinary Fascism)

 

<ハンフリー・ボガート特集 ボギーのいた時代>
化石の森
  (The Petrified Forest)

 

 

 

 

Ⅰ 今月のベストスリー

  (新作だけを対象にしています)

 

① 生きろ 島田叡(あきら)戦中最後の沖縄県知事
映画の公式サイトに島田知事の経歴が出ている。1944年8月に大阪府内政部長(大阪府のNo.2)、1945年1月12日沖縄県知事の辞令、家族の反対にあうも受諾。同年1月31日軍用機で那覇へ。同年6月26日摩文仁の壕を出た後消息を絶ち、今日まで遺体は発見されていない。県民の安全に最後まで尽くし、自決という指示に”生きろ”と励まし続けた。今月のトークショー参照。

 

② ジェントルメン
ガイ・リッチー監督の新作は、デビュー作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」路線に戻ってきた。話は入り組んで複雑に絡み合うが、非常に見やすいのは変な時間の跳び方を殆どしていないため。それでも謎にずっと引き付けられる。随分腕をあげたものだ。ヒュー・グラントとコリン・ファレルがいい味。5月7日封切り。

 

③ あのこは貴族
日本には階級差は比較的少ないとはいえ、東京に何世代も続く名家のお嬢さんと、地方から都内の大学にやってきた女性とでは様々に差異があるのは当然だろう。そんな微妙な違いと共に、1人の男性を介して知り合うことになる二人の女性の生き方を的確に描く。

 

 

 

楽しめる映画は他にも!!(上映が終了しているものもあります。)


痛くない死に方:多くの人が希望する家での平穏な最期。その実現をヘルプする在宅医療に従事する若い医師を主人公に描く。今月のトークショー参照。

 

レンブラントは誰の手に:何の予備知識もなくこの作品に出会えば、いや知って見たとしても、この物語はよくできていると思うのではないか?これがドキュメンタリーとは思いにくいほど、ドラマチックな展開である。前作で、10年間に及んだアムステルダム国立美術館の大改修を追ったドキュメンタリーを作った女性監督ウケ・ホーヘンダイクの新作は、美術作品の裏にある様々なドラマ、闘い、ビジネスなどを見せてくれる。

 

夏時間:最近結構目立つ韓国の女性新人監督作品。これも1990年生まれのユン・ダンビ監督のデビュー作だ。ある夏、父が商売に失敗したため祖父の家に一家で引っ越した10代の少女を主人公に、彼女の周りの人々の生活を緩やかに描く。

 

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実:1966年のベトナムでの戦いを描く映画、1人の英雄についての実話の映画化だ。最悪の激戦地に救助のために飛んで来たヘリコプターから自らの意志で地上に降り、多くのけが人を助けながら戦死してしまった兵士。彼に名誉勲章をとの要請が30年以上も無視されたのは…。懐かしいスターが多く出ているが、ピーター・フォンダとクリストファー・プラマーにとってはそれぞれの遺作となってしまった。

 

野球少女:いかにもありそうな題材だ。天才野球少女として注目されていた少女が、高校生として過ごしている時その力はどんどん落ちていき、3年生になってプロに誘われることもなくという時になって、目覚めるという話になっていてちょっと驚く。新しく赴任したコーチとの関係から奮起するという形だが、これはちょっと甘くないか?

 

ビバリウム:人工的な町に閉じ込められてしまうという話は、これまでにどこかで見たか、聞いたかしている、つまり既視感がある。新居探しで訪れたカップルのもとには、赤ちゃんまで届けられる、”育てれば解放される”のメモと共に。

 

ワン・モア・ライフ:明るい喜劇のイメージがあるイタリアから、イメージ通りの映画がやってきた。舞台はシチリア島のパレルモ、スクーターで通勤途中いつものように赤信号を駆け抜けるスリルを楽しんでいたパオロは、遂に交通事故で死亡…。天国の入口からとんぼ返りで92分の延長人生を笑い飛ばす。音楽もやはり明るい。

 

アウトポスト:2009年10月、アフガニスタンでタリバンからの総攻撃を受けたアメリカ軍のキィーティング前哨基地の実話に基づく映画。周りを山に囲まれた底にある基地はどう見ても攻撃の的になりやすい。いくら補給経路を維持する重要基地と言われても、これで勝てるはずはない。日々、突如銃弾が飛んでくる緊迫感の中、最後の闘いに向かっていく。

 

ラーヤと龍の王国:ディズニーアニメは、如何にも見やすい、安心して見られる映画だと再認識。話の進め方に無理がなく、すっきりしている。主人公は女性、舞台は中国、ある時バラバラになった5つの国を同じ方向にまとめようとする物語。

 

オールド・ドッグ:チベット映画人のパイオニア的存在と言われるペマ・ツェテン監督の2011年の作品。その年の東京フィルメックスのグランプリ。中国富裕層の間で起こったチベット犬マスチフ純血種のブームが、チベットの羊飼いに影を落とす騒動。今回日本の映画館で初公開された。

 

ミナリ:韓国から成功を夢見てアーカンソー州にやってきた一家。韓国料理向けの野菜を育てたい夫の希望で田舎の広い土地に置かれた鉄道車両を家にした細長い家。病気持ちの息子もいて、韓国から母方の祖母を呼び寄せる。結構面白い作品ではあるが、途中ちょっとだれる。

 

ファーザー:小説家、劇作家のフランス人フロリアン・ゼレールが舞台用に書いた「Le Pere」は2012年パリで初演され、それ以来、日本を含む30か国以上で上演された。その映画化は、ゼレール自身が初めて監督に挑み完成させた。アンソニー・ホプキンスに合わせて名前、年齢を書き換えたという。室内劇だが、その室内が美しい。5月14日封切り。

 

 

 


Ⅱ 今月の旧作

 

<日本映画>国立映画アーカイブで開催中(~5月5日)の<1980年代日本映画—試行と新生>で、6本の作品を見た。うち、下の4本が監督のデビュー作だった。いずれの作品もデビューらしい新鮮な驚きに満ちた映画だった。
十階のモスキート(1983年作品):崔洋一(1949年生まれ)
コミック雑誌なんかいらない!(1986年作品):滝田洋二郎(1955年生まれ)
どついたるねん(1989年作品):阪本順治(1958年生まれ)
ファンシィダンス(1989年作品):周防正行(1956年生まれ)

 

崔は少し年上だが、他の3人は現在60代半ばだ。彼等が映画界に入ろうとした頃、大きな映画会社はそれまでの映画製作方法(各社が新入社員を採用し、撮影所で訓練し、人を育て監督として独り立ちできるようにした上で、映画製作を続ける。一面普通の会社と同じシステム)ができなくなっていた。斜陽産業となった映画界がそれまでの方法では経済的に立ちいかなくなったということだ。この時期に映画人になることは難しい事だったはず。何とか撮影現場にもぐりこみ、自主的に下働きから徐々に監督に近づいていったのだろう。滝田と周防はピンク映画で訓練をしてきたらしい。彼等が今の日本映画を支えていて、海外でも評価されているのは嬉しい限りだ。
いずれも普通の映画を作る喜びがあふれているが、唯一30年以上ぶりに再見した「どついたるねん」が最もおもしろかった。
それにしても、「十階・・・」と「コミック・・・」は共に内田裕也主演、脚本(共同)というのが、ちょっと驚いた。

 

神保町シアターでは<生誕110森雅之 孤高のダンディズム>が上映中(~4/23)
作家有島武郎の長男として1911年(ちなみに誕生日は私と同じ1月13日)に生まれた森雅之は、戦後演劇から映画界に進出、確かな演技力と知性と色気を兼ね備えた魅力で多くの映画で活躍した。溝口建二、成瀬己喜男、黒澤明、吉村公三郎、市川崑等の名監督に使われ、多くの名作に出演した。
今回見た3本の中では「恋文」が面白かった。田中絹代が初めて監督した1953年の作品。戦後が色濃く残っている時代を描いている。今は”恋文横丁 此処にありき”という碑しか残っていない渋谷の恋文横丁は丹羽文雄の原作小説「恋文」から名づけられ、映画化の後渋谷で最も有名な横丁になったという。

 

 

 

 

Ⅲ 今月のトークショー

 

228日 シネスイッチ銀座 「痛くない死に方」 上映前挨拶 原作者長尾和宏医師
これより2週間程前に見た「けったいな町医者」というドキュメンタリーで主人公として撮られていた町医者が突然舞台に現れた。封切られてから9日目の日曜日だから、何もチェックせず何も知らずに映画館に来てみれば何故かすごい混み方。それほど広くないロビーは、ちょっと密ではと思うほどだ。そしたら、ほぼ満席の舞台に町医者が突然登壇された。
ドキュメンタリーで分かっていたが、この医師は何しろ明るい。威圧感を与えないために医院でも、在宅医として外来診療に出かける時も白衣は着ずに平服で診察をする。クリスマス会を開催し、歌うのが好きでワンマンショーをしたりもする。尼崎市でクリニックを経営する62歳の医師が書いた2冊の本「痛くない死に方」「痛い在宅医」を原作に作られたのが、この映画「痛くない死に方」なのだ。
今回の挨拶でも在宅での平穏死について話をされた。病院で管につながれながらの過剰摂取による水分におぼれるような死ではなく、在宅で家族に看取られながら自然な脱水状態で枯れるように死ぬことの大切さを語られた。この日はきちんとネクタイのスーツ姿でした。
偶然、他のところで知ったが、この先生は高校時代に自主映画を作っていたほどの映画好きらしい。挨拶の中で、今回の映画の監督・脚本が高橋伴明監督であることを嬉しそうに話されていたことが思い出された。

 

321日 ユーロスペース 「生きろ 島田叡(あきら)」上映後挨拶 佐古忠彦監督
副題に“戦中最後の沖縄県知事”と付いている作品は、沖縄戦の厳しさを描いたドキュメンタリー作品。封切り2日目の1回目の上映後、監督が挨拶された。前日初日の挨拶では泣いてしまったと告白されたが、この日は元アナウンサーらしく明るく、先輩女性アナウンサーの問いに答えていた。ちなみにこの映画はTBSの製作で、監督もTBSの社員だ。かつてNEWS23で筑紫哲也と共にキャスターを務め、沖縄について教えられたという。
島田知事の写真は非常に少なく、ポスターで使われている以外では数枚しかなく、勿論動画もほぼない(東大野球部にいた時の後姿はあるが)状態で、如何に映像を作るかに苦労したという。更に音声も残されたものがなく、後半、島田知事の思いを語るのは佐々木蔵之介に依頼したという。

 

 

 

 

 

Ⅳ 今月の懐かしい人


ジョン・サヴェージ
「ラスト・フル・メジャー」で30年以上の後もベトナムに残り、その地の住民になったキーパー役を演じたのはジョン・サヴェージ。「ディア・ハンター」で同郷の3兵士の一人としてベトナムに赴き、両足を失ってしまうスティーヴンを演じていた。翌年にはミュージカル「ヘアー」の映画版に主演もしている。若さの真面目さ、不器用さを感じさせる俳優だったが、現在71歳になっている。
「ラスト・フル・メジャー」の役で今もってベトナムにいるという設定が「ディア・ハンター」を思い出させる。ベトナムにいることが妙に似合っていたと感じたのはそのためか。
「ラスト・フル・メジャー」には懐かしいスターが多く出ている。
遺作となったクリストファー・プラマー、ピーター・フォンダ以外に、ウィリアム・ハート、エド・ハリス、サミュエル・L・ジャクソン、エイミー・マディガン(エド・ハリスの奥さん)、ダイアン・ラッド(ローラ・ダーンの母)に加えジョン・サヴェージとなった。

 

 

 

 

Ⅴ 今月の戦争映画

 

3本の戦争映画を見た。時代順に並べると次のようだ。
生きろ 島田叡(あきら)戦中最後の沖縄県知事:1945年、太平洋戦争の沖縄戦
ラスト・フル・メジャー:1966年、ベトナム戦争
アウトポスト:2009年、アフガニスタン戦
「生きろ」はドキュメンタリー、下の2本は事実に基づいた映画化だが、いずれも戦闘の激しさに驚く。

 

 

 

 

 

 

 今月のつぶやき


●メル・ギブソンが出ているだけで日本語題名が付けられてしまったと思われる「リーサル・ストーム」は、勿論「リーサル・ウエポン」の続編ではない。この手の安易な日本題名が必ずしもひどいということはない。リーサルと付けば見る側にはあるイメージが出来上がる。今作の原題はForce of Natureだから当たらずと言えども遠からずな日本題名だ。

 

●ここまでやるかと驚いたのが「カポネ」、カポネの最晩年をトム・ハーディが演じるのだが、梅毒から来る認知症もあり廃人に近い痛々しさを徹底的に演じ切る。そのことには感心するのだが、見ていたくもないという気もする。

 

●驚くことの多かった「太陽は動かない」だ。原作者が吉田修一(こういう作品も書くのか!)、ブルガリアでの1か月のロケ(確かに凄いが、効果が今一つ?)、今一つ分かりにくい(24時間毎の死の危険さえ?)、ラストに出てくる本編に出てこない出演者の多さ(あの人は誰?)等ある。その多くが、WOWOW用に作られたものからの抜粋映画化の故なのか?映画開始直後に死んでしまう市原隼人などかわいそう過ぎ。テレビドラマからの映画化の悪い例?色々考えさせられる。

 

●見る作品がなく仕方なく選んだ作品で、思った通りがっかりだったのが、一つは「ガンズ・アキンボ」で馬鹿らしくも過激な描写ばかりでがっかり、もう一つは「すくってごらん」で漫画を読めば面白いのだろうか?尾上松也は魅力あるか?中途半端なミュージカルは面白い?などでがっかり。

 

●何とも微妙な感情に襲われたのが「AGANAI 地下鉄サリン事件と私」だ。被害者が作ったドキュメンタリーは、被害者と加害者が一緒に行動するところを追っているが、加害者は直接の加害者ではなく、さらに首謀者の考えが分からないとしているのであれば、この両者の間での解決はあり得ないと思うのだが、どんどん被害者が責めていくように見えてしまうのは気持ちがいいものではない。

 

 

 

 

 



今月のトピックス:アカデミー賞   

 

Ⅰ アカデミー賞


3月15日、アメリカのアカデミー賞のノミネーションが発表された。どうなることかと心配された今年のアカデミー賞授賞式が、これでやっと一つの形となってきた。現地時間4月25日の夜にハリウッドのドルビー・シアターに加え、ロサンゼルスのユニオン駅を加えた会場で、授賞式が小規模に行われるという。オンラインではなく、候補者、プレゼンター、ゲストを入れて行われ、テレビ中継が世界に流れるという。
映画館が長く閉鎖される状況の中、様々な変更を加えつつ、ここまでやってきた。対象期間の変更、上映地区の拡大、そして最も大きなものが配信のみの作品も含めるとなったことだ。この配信のみの作品は今年だけの特別条件となっている。今回発表されたノミネート作品の中にも、配信のみでの作品があった。
ノミネート数の多い作品は次の通り。
10部門:マンク
6部門:ノマドランド、ミナリ、シカゴ7裁判、サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~、ファーザー、Judas and the Black Messiah
5部門:プロミシング・ヤング・ウーマン、マ・レイニーのブラックボトム

 

いつも通り作品、監督、主演男・女優、助演男・女優のノミネート情報をみて、その予想をしてみよう。今回ほど見ていない作品率が高い年はなかった。各部門に未見/全本数を記入した。
私の予想には◎を、配信のみで映画館の公開がない作品には#を付けました。 

作品賞(未見/全本数 4/8):ミナリが期待ほどではなかったので本命を押すことに。
◎ノマドランド (3月26日封切り)
ミナリ (3月19日より公開中)
シカゴ7裁判 (昨年10月公開済)
プロミシング・ヤング・ウーマン (2021年夏公開予定)
#サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~ (昨年12月アマゾン配信済)
マンク (昨年12月公開済)
ファーザー (5月14日封切り)
Judas and the Black Messiah (公開未定)

 

監督賞(未見3/5):フィンチャーもいい線だが、やはりこれも本命か。
◎クロエ・ジャオ (ノマドランド)
デビッド・フィンチャー (マンク)
リー・アイザック・チェン (ミナリ)
エメラルド・フェネル (プロミシング・ヤング・ウーマン)
トマス・ビンターベア (Another Round)

 

主演男優賞(未見2/5):既に亡くなっていることもありボーズマンが取るでしょう。
◎#チャドウィック・ボーズマン (マ・レイニーのブラックボトム Netflix配信済)
アンソニー・ホプキンス (ファーザー)
#リズ・アーメッド (サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~)
スティーヴン・ユァン (ミナリ)
ゲイリー・オールドマン (マンク)

 

主演女優賞(未見5/5):マクドーマンドが3度目なんてことはないよね。
◎キャリー・マリガン (プロミシング・ヤング・ウーマン)
フランシス・マクドーマンド (ノマドランド)
#ヴィオラ・デービス (マ・レイニーのブラックボトム)
#アンドラ・デイ (ユナイテッド・ステイツvsビリー・ホリディ hulu配信済)
#バネッサ・カービー (私というパズル Netflix配信済)

 

助演男優賞(未見4/5):唯一見たサーシャ・バロン・コーエンにしてみた。
ダニエル・カルーヤ (Judas and the Black Messiah)
◎サーシャ・バロン・コーエン (シカゴ7裁判)
#ポール・レイシー (サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~)
#レスリー・オドム・ジュニア (あの夜、マイアミで アマゾン配信済)
ラキース・スタンフィールド (Judas and the Black Messiah)

 

助演女優賞(未見1/5):ミナリではこの辛口お婆さん俳優だけでしょう。
◎ユン・ヨジョン (ミナリ)
オリビア・コールマン (ファーザー)
グレン・クローズ (ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌 昨年10月公開済)
#マリア・バカローバ (続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画 アマゾン配信済)
アマンダ・サイフリッド (マンク)

 

結果が分かるのは日本時間で4月26日となるため、見せよう会通信で報告きるのは6月号になり、少し先となります。

 

 

 

 

 

Ⅱ 久しぶりの3本


週末(土・日)の映画興行収入ランキングベスト10が毎週月曜日に発表される。今年になってからのベスト10に占める外国作品を調べると次のようになる。
第1週:2本(7位:新感染半島ファイナルステージ、8位:ワンダーウーマン)
第2週~4週:1本(10位、9位、10位:新感染半島ファイナルステージ)
第5週~9週:0本
第10週~11週:1本(6位、7位:ラーヤと龍の王国)
第12週:3本(3位:トムとジェリー、9位:ラーヤと龍の王国、10位:ミナリ)
今週の月曜日に発表された第12週で久しぶりに3本となったのだ。
この異常な状態が徐々にでも解消されますよう。

 

 

 

 

今月はここまで。
次号はGW直前の4月25日にお送りします。

 

 


                         - 神谷二三夫 -


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