■| ■ ■ |
||
| 宮本輝 作品紹介 |
| | TopPage | おしゃべり本棚 | おしゃべり音楽 | おもしろ旅選び | リンク＆ショッピング | |
| ■ 宮本輝トップページへ ■ 作家名別おすすめへ ■ 作品名別おすすめへ ■ ジャンル別おすすめへ |
  |
にぎやかな天地 上・下 |
||
| 中央公論新社 | ||||
| 定価：上下巻とも 1,600円（税別） | ||||
| 頁数：上巻370頁 下巻315頁 | ||||
| ISBN4-12-003666-9 ISBN4-12-003667-7 | ||||
| 装幀：中央公論新社デザイン室 | ||||
| 宮本節に酔って下さい | ||||
読売新聞朝刊に2004年5月1日より、2005年7月15日まで連載 宮本輝の作品には凡作がない。いつも高水準な作品ばかりである。だからどの作品を手にしても失敗がなく、安心して読める。今回は32歳のフリーで働く本の編集者。 わたしはこの作品で2回泣いてしまった。2箇所で泣かずには読み進めなかった。生まれ来た時にはすでに主人公の父は死んでいた。そんな特異な人生を背負いながらひたむきにまっすぐに生きてゆく青年を自然体で描いている。作家のたくみな語り口を一緒に声をだしながら読んでみるのもいいのではなかろうか。 |
||||
| ＜冒頭＞ | ||||
| 第一章 死というものは、生のひとつの形なのだ。この宇宙に死はひとつもない。 きのう死んだ祖母も、道ばたのふたつに割れた石ころも、海岸で朽ちている流木も、砂漠の砂 つぶも、落ち葉も、畑の土も、おととし日盛りの公園で拾ってなぜかいまも窓辺に置いたままの 干からびた蝉の死骸も、その有り様を言葉にすれば「死」というしかないだけなのだ。それらは ことごとく「生」がその現われ方を変えたにすぎない。 |
||||
| ＜出版社のコピー＞ | ||||
  |
||||