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■大江健三郎略年譜

    
「自分の木」の下で
朝日新聞社  
画:大江ゆかり
定価:1260円(税込)
頁数:193頁
ISBN4-02-257639-1
装幀:中島かほる 初出:2001年7月刊
子供に向けたわかりやすく、そして深い思索  
 
  著者が子供のために書いた本。挿絵を奥さんである大江ゆかりさんがやさしく描いている。この本はベストセラーになった。なるだけの理由がある本だ。こんなにもわかりやすく、そして深く、一緒に考えてくれるひとがいるということが嬉しい。そして救われる気がする。著者の経験した不登校ということを始めとして、様々なことが語られている。生きる理由とは?自殺について。戦争、反戦運動、勉強の方法。悩んでいる子供と同じ身の丈で一緒に考え、自分の経験をさりげなく教えてくれる。
  おそらく読んだ人は実際には大人のほうが多いのであろうが、やはり次の世代の本当に若い人々に読んでもらいたい一冊である。

<冒頭>
 なぜ子供は学校に行かねばならないのか
      1
 私はこれまでの人生で、二度そのことを考えましあt。大切な問題は、苦しくてもじっと
考えてゆくほかありません。しかしそれをするのはいいことです。たとえ、問題がすっか
り解決しなかったとしても、じっと考える時間を持ったということは、後で思い出すたび
に意味があったことがわかります。
  

<出版社のコピー>
      なぜ子供は学校に行かなくてはいけない?
             素朴な疑問に、ノーベル賞作家は
             やさしく、深く、思い出もこめて答える。
      子供から大人までにおくる16のメッセージ

<おすすめ度>
  ☆☆☆★

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