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洪水はわが魂に及び 上 |
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| 新潮社文庫 | |||||
| 解説:なし | |||||
| 定価:514円(税別) | |||||
| 頁数:293頁(文庫版) | |||||
| ISBN4-10-112612-7 | |||||
| カバー画:司修 | 初出:1973年9月 書下ろし | ||||
| 青年よ、祈りを忘れてはいけない | |||||
| ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」ゾシマ長老の説教の一節。この言葉の重要性が作品全体の通奏低音として響きつづける。 難しい作品だが、今の時代でも燦然と輝いている。 |
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| <冒頭> | |||||
| 第一章 核避難所 人類が月から火星をうかがう時代の超音速時間感覚には、遥かな昔に思われるが、アメリカの核避難所ブームにみちびかれて、その規格品を生産・販売しようとする日本人業者がいた。見本の核避難所が、武蔵野台地の西端に作られた。 |
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| <出版社のコピー> | |||||
| 50種の野鳥の声を識別する知恵遅れの幼児ジンと共に、武蔵野台地の核避難所跡に立て籠もり、「樹木の魂」「鯨の魂」と交感する大木勇魚。世界の終末に臨んでなお救済を求めず、自からの破滅に向かって突き進む「自由航海団」の若者たち・・・・・。世代を異にする両者の対立・協同のうちに、明日なき人類の嘆きと怒り、畏れと祈りをパセティックに描いて、野間文芸賞を受賞した渾身の純文学巨編。 | |||||
| <おすすめ度> | |||||
| ☆☆☆★ | |||||
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