コギト工房　大江健三郎　さかさまに立つ雨の木

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■大江健三郎トップページへ ■大江健三郎　まずはこれから ■大江健三郎作品一覧へ ■大江健三郎略年譜		レインツリーさかさまに立つ「雨の木」
		新潮社文庫
		解説：津島佑子
		定価：476円（税別）
		頁数：63頁（文庫版）
		ISBN4-10-112615-1
	カバー画：司修	初出：1982年3月号　雑誌「文学界」
	連作『「雨の木」を聴く女たち』4作品目


	＜冒頭＞
	＜プロフェッサー、あなたが書く小説は、私らが日本文学の教室で最初に驚かされる、「私小説」ではないはずでしょう？あなたは、現実に経験したところに立つが、ともかくフィクションをつくりだしている。ところがそのうち「私小説」の作家のおちいらぬ、罠（わな）につかまってしまったのではないか？
	＜出版社のコピー＞
	危機にある男たちを受け入れ、励ます女たち。若者を性の暴力にむけて挑発しながら、いったん犯罪がおこると、優しい受苦の死をとげて相手をかばう娘。かれらをおおう「雨の木」のイメージは、荒涼たる人間世界への再生の合図である・・・。宇宙の木でもあれば、現実の木でもある「雨の木」のイメージにかさねて、人の生き死にを描いた、著者会心の連作小説集。＜読売文学賞受賞＞
	＜お勧め度＞
	☆☆☆☆　自選短篇作品