コギト工房 Cogito-Kobo
若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 

■大江健三郎トップページへ



■大江健三郎 まずはこれから


■大江健三郎作品一覧へ


■大江健三郎略年譜

    
新年の挨拶
岩波書店  
解説:なし  
定価:1359円(税別)
頁数:201頁
ISBN4-00-002933-9
装丁:田村義也 1993年12月発行
小説の背景がわかってくるエッセイ
 岩波書店「図書」に掲載されたエッセイ集。(1992年1月号〜1993年8月号)
 
<作品一覧>
 チャンピョンの定義
 死んだ人々には、慨く術もない以上
 「チンドン屋」
 現代伝奇集
 心理療法家ヴァージル
 星座をつくる
 アイルランドの飛行士が死を予見する
 犬を殴る父
 緑の壁
 痛みを思い出す
 フルートとピアノの「卒業」
 ハワイ島の「雨の木」
 原広司の大瀬中学校
 火ぞ沈む、われ何時の日か鹿島立たむ
 「無垢なもの」、光の音楽
 返礼
 ラングステットルンドの山毛欅
 しかも(私の魂)は記憶する
 病める子供らのための
 カトーの藺草

<冒頭>
    チャンピョンの定義

 年のはじめの数日の間に、不思議な懐かしさの電話を受けとることがあった。日頃よく行き来
する友人や郷里の家族からの、正月らしい祝いの気分のこもった電話というのではない。確かに
つたえるべき用件があるけれども、ポカリと開いた数日間の休みにででもなければ、あえて電話
をしようと思いたつほどのことではない、その種の・・・・・
 
<出版社のコピー>
  敗戦後の荒廃の中、赤裸な人間の姿を凝視し、出発した
  「戦後文学者」12人の文学世界と、その思想の核心。
  野間宏・救済にいたる全体性。埴谷雄高・夢と思索的想像力。
  武田泰淳・減亡にはじまる。堀田善衛・Yes,I do.他。
  作家大江健三郎の渾身の力を込めて論じた現代作家論。
  若い世代へ向けた戦後文学者達への導きの書。
 
<おすすめ度>
☆☆☆

Copyright2004-2007(c) Cogito-Kobo  All rights reserved.