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大江健三郎
柄谷行人
全対話
世界と日本と日本人
全対話との表題であるが実際の対談が行われたのは3回だけ。
なぜ20年以上経ってから発表されたのかが定かでないが、今読んでもとても新鮮。
●中野重治のエチカ （1994年6月）
●戦後の文学の認識と方法 （1996年5月）
●世界と日本と日本人 （1995年3月）
序文として柄谷著「大江健三郎氏と私」が冒頭にある。
大健三郎と柄谷行人の詳細な年譜が付いている。ここだけでも手にするだけの価値がある。
大江健三郎氏と私 柄谷行人
大江健三郎氏と私の、この三つの対談(1994-1996)を、私は長く読み返したことがなかった。また、よく覚えてもいなかった。編集者から本にしたいといわれたとき、私はもう古のではないか、と思った。二〇年もあまり経っているのだから。しかし、読み返してみると、別に古びた感じはしなかった。むしろ、当時は予感でしかなかったような未来が現実化しているように感じられる。
小説家と批評家が、
１９９０年代半ばに
語り合った
貴重な記録
