2021年 11月号back

 

もう、あと残り2カ月の10月下旬、
急に寒くもなってきて、
なんだかせかされていると感じるこの頃、
心を落ち着かせるためには、そう、映画館!

 

 

 

今月の映画

 

9/26~10/25のコロナ感染が急激に減った30日間に出会った作品は31本。
新作/旧作数は28/3と旧作がかなり少なくなった。
邦画/洋画数は9/22とほぼいつも通り。



<日本映画>

   9本(新8本+旧1本)

【新作】
護られなかった者たちへ 
DIVOC-12
カナルタ 螺旋状の夢 
人と仕事 
草の響き 
燃えよ剣 
劇場版 ルパンの娘 
WHOLEホール

 

 

【旧作】
<藤原審爾の世界>
喜劇 女は男のふるさとヨ

 

 

<外国映画>

   22本(新20本+旧2本)

【新作】
マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”
  (Martin Margiela: In His Own Words) 
トム・ボーイ
  (Tomboy) 
素晴らしき,きのこの世界
  (Fantastic Fungi) 
カラミティ
  (Une Enfance de Martha Jane Cannary/
  Calamity, A Childfood of Martha Jane Cannary)
殺人鬼から逃げる夜
  ( Midnigjht) 
ディナー・イン・アメリカ
  (Dinner in America) 
007ノー・タイム・トゥ・ダイ
  (No Time To Die) 
コレクティブ 国家の嘘
  (Colectiv / Collective)
サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ
  (Sound of Metal)
人生の運転手~明るい未来に進む路~
  (阿索的故事 / The Calling of A Bus Driver) 
Tove/トーベ
  (Tove) 
スターダスト
  (Stardust)
キャッシュトラック
  (Wrath of Man) 
ONODA 一万夜を越えて
  (Onoda,10000 Nuits Dans La Jungle /
  Onoda-10,000 Nights in The Jungle) 
プリズナーズ・オブ・ゴーストランド
  (Prisoners of The Ghostland) 
夢のアンデス
  (L Cordillere des Songes /
  The Cordillera of Dreams) 
DUNE/デューン 砂の惑星
  (Dune) 
Our Friendアワー・フレンド
  (Our Friend) 
キャンディマン
  (Candyman) 
主婦の学校
  (Husmaedraskolinn / The School of Housewives) 
最後の決闘裁判
  (The Last Duel)

 

 

【旧作】
恐るべき子供たち
  (Les Enfants Terribles)
光のノスタルジア
  (Nostalgia de la Luz / Nostalgia for The Light)

 

 

 

Ⅰ 今月のベストスリー

  (新作だけを対象にしています)

 

① コレクティブ 国家の嘘
ルーマニア・ブカレストにあるクラブ、コレクティブの火災は2015年だった。27名の死者と180名の負傷者、しかし、その後、助かった人たちの中から死ぬ人が続出、最終的には64名の死者となる。その謎を追うのがこの映画だ。それが思ってもみない展開を見せるのだが、ドキュメンタリーというのが、今でも信じられない。

 

②-1  ONODA 一万夜を越えて
1973年フィリピンのルバング島から日本に戻ってきた小野田寛郎少尉。30年にもおよぶ彼のフィリピンでの行動を追った映画を作ったのはフランスのアルチュール・アラリ監督。真摯にこの題材を映画化しているのに感心した。

 

②-2 最後の決闘裁判
11月30日には84歳になるリドリー・スコット監督の新作。元々美的センスのある監督で、それぞれの作品に合わせて最適な映像で作品を見せてくれるが、今回も力強い画面で引き付ける。脚本は3人の共同だが、内二人は出演もしているマット・デイモンとベン・アフレックだ。「羅生門」のように3人の視線で描かれた場面を組み合わせ全体の姿を見せていく。

 

③-1 カラミティ
フランスからやってきたアニメは、題名通りカラミティ・ジェーンを主人公に、幌馬車隊で西に向かう途中、10代の彼女が成長する姿を描く。枠の線のない絵で広々とした西部の大地、空を美しく見せてくれるアニメ。内容共々勇気をもらえる。

 

③-2  DUNE/デューン砂の惑星
フランク・ハーバートのSF小説の映画化。映画スターウォーズシリーズにも影響を与えた原作だ。宇宙帝国の皇帝から砂の惑星デューンへの移住を命じられた一族が、敵対する勢力との戦いを繰り広げる。時代は10191年と遠い未来ながら、話の組み立ては結構古い。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の骨太な描写で見せてくれる。

 

 

 

 

楽しめる作品が他にも、映画館でどうぞ!(上映が終了しているものもあります。)


素晴らしき、きのこの世界:きのこについてのドキュメンタリーは、驚くほど美しい画像で菌類の持つパワーを教えてくれる。単に健康にいいという以上に、様々な効用も驚き。

 

007 ノー・タイム・トゥ・ダイ:ダニエル・クレイグ演じるジャームズ・ボンドの最終作は、最後まで007の生き方を見せてくれる。アクションもきちんとこなし、見るものを引き付けながら、私生活まで見せてくれるような、ダニエル・ボンドらしさも十全に発揮。

 

護られなかった者たちへ:東日本大震災から10年、被災地で被災者を助ける側にいた人達が連続して殺される、しかも飢餓状態で。瀬々敬久監督が新作で描くのは助ける、助けられるという関係が必ずしも正しい形で働かない日本社会といえようか?

 

カナルタ 螺旋状の夢:エクアドルのアマゾン熱帯雨林地帯のシュアール族は、”良い夢を見て本当の自分を知るように”と”カルナタ”という言葉をかけるという。そんな部族のところに住み込んで1年、日本人太田光海(あきみ)は、自分の感覚を信じて生きる彼らのドキュメンタリーを作った。

 

人生の運転手~明るい未来に進む路~:今や絶滅危惧種に近い香港映画、その気楽なところを見せてくれるこの作品、軽~い雰囲気がとてもいいと気楽に見ていると、どんどん人生の真実に近づいていくあたり、あなどれない。

 

Tove/トーベ:トーベ・ヤンソンといえばムーミンの生みの親。彼女の半生を描いたこの作品、彫刻家の父親との芸術を巡る確執、慰め的に書いていたムーミンの物語、彼女のLGBTQ的恋愛など彼女を巡る物語を描いている。時代より随分先を行く彼女の生き方を見せる。

 

キャッシュトラック:1998年ガイ・リッチーは「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で監督デビュー、主演者の一人ジェイソン・ステイサムもこの作品でデビューした。このふたりが共にビッグネームになってコンビで作ったこの作品、ロサンゼルスの現金輸送専門の武装警備会社を舞台に、リッチー得意の入り組んだストーリで楽しませる。

 

夢のアンデス:チリのドキュメンタリー作家パトリシオ・グスマンの新作。1970年の選挙で選ばれた世界初のマルクス主義の大統領アジェンデが、ニクソン政権下のアメリカの様々な妨害工作等により混乱し、1973年の軍事クーデターによって倒された。その経緯を「チリの闘い」として描いたグスマンは、ピノチェト軍政下で逮捕され、釈放された隙にフィルムを持ってパリに亡命。以来彼の夢の象徴となったアンデス山脈、その麓には虐殺された3000人以上の骨が埋められている。

 

燃えよ剣:恥ずかしながら、新選組、或いはこの当時の日本の状況にあまり関心がなく、知らないのでまともなことを言えない。司馬遼太郎の原作が出版されたのは1964年、半世紀以上も前である。この映画では、土方がインタビューされて回答しているナレーションが全体に使われている。これが、当時の状況を上から見る視点を与えている。

 

Our Friendアワー・フレンド:雑誌Esquireに掲載されたエッセーからの映画化。さすがに心を温かくしてくれる内容だ。主人公の妻がガンになり、2人の子供の世話や料理等の家事が大変になった時、夫婦の友人が助けに来てくれる。言ってみればそれだけなのだが。

 

WHOLEホール:ハーフの二人が日本で暮らし、感じたことを44分の中編映画にした作品。詳しくは今月のトークショーを参照。

 

 

 

 

 

 


Ⅱ 今月の旧作

 

<日本映画>
<藤原審爾の世界>喜劇 女は男のふるさとヨ
藤原の原作から森崎東監督が作った4本の「女」シリーズの第一作で1971年の作品。ストリッパー斡旋所・新宿芸能社を舞台に繰り広げられる喜劇。半世紀前の作品で、この頃の作品はこの作品に限らず、現在ではできない女性蔑視的描写が結構目につく。

 


<外国映画>恐るべき子供たち
ジャン・コクトーの有名な原作を映画化したのはジャン=ピエール・メルビル、1950年の作品。コクトーは脚本に参加(メルビルと共同)しているのはいいとしても、ナレーションまで自ら行っているのには驚いた。それだけ思いの深い作品なのだろう。撮影は後にヌーヴェルバーグの作品や「太陽がいっぱい」「サムライ」などを手がけたアンリ・ドカエ、衣装デザインはクリスチャン・ディオールが担当した。

 

 

 

 

 

 

Ⅲ 今月のトークショー

 

10月23日 アップリンク吉祥寺「WHOLE ホール」 菊池明明 尾崎紅 川添ビイラル
日本生まれの日本人なのに、その外見から外国人と間違われ、“日本人です”と訂正すれば“ハーフ”と呼ばれる2人の主人公の映画を観た後のトークショー。それぞれの母親役を演じた2人の女性と、この映画を監督した川添ビイラルの3人のトークショーは監督の司会で始まった。尾崎紅さんは赤ちゃんを抱えながらの参加だった。
監督は主人公の一人誠を演じた川添ウスマンの兄、ウスマンは脚本を書いてもいる。舞台は関西(2人が生まれた神戸だろうか?)、海外の大学を辞め日本に戻ってきた春樹は”ハーフ”と呼ばれることに違和感を抱き、”ダブル”と訂正する。母親と二人暮らしの誠は一見上手く受け流しつつ生きている。
誠と母親の関西弁のやり取りがテンポ良く小気味いいが、母を演じた尾崎さんは関東出身ですと話された。春樹の母役の菊池明明さんはハーフの人達が感じているこがよく分かったと発言された。
上映時間44分と中編のこの映画、2019年に完成して大阪アジアン映画祭などで上映されてきた。しかし、中編という長さのため映画館で上映されることはなかったという。ビイラル監督が何かの集まりで紹介された映画関係の人から、今回の映画館での公開につながったらしい。良かった!

 

 

 

 

 

 

 今月の分からない、愚作?傑作?


時に、傑作なのか、愚作なのか分からない映画にぶち当たる。
自分には響いてこないという訳で、他の人にとっては大傑作という可能性もある。勿論、逆に感じている場合もある訳で、それだから人は話してみなければ分からない。特に映画のように感性に訴えてくる部分がある場合は、これは大いにありうる。
それを確認するためにこの通信を書いているようなところもある。

 

ディナー・イン・アメリカ:これは、乗れるか乗れないかで評価が分かれる。中間がない。中途半端は見る方にも許されない。なにせ、実感がわかなかった。


プリズナーズ・オブ・ゴーストランド:かつての園子音監督作品に感心し、魅せられた者にとって、最近の作品にはことごとく裏切られる。趣味も悪いとしか思えない。彼本来のテイストがこちらだったんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅴ 今月のつぶやき


●ファッション界のことは詳しくないし、このデザイナーも知らない人だった「マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”」。表舞台には出てこず、マスコミの取材等は受けなかったデザイナーが自ら語る言葉で作られたドキュメンタリーは、20年で引退した彼の異才ぶりと、作品のみで判断されたいという意思を十分伝えてくれる。

 

●フランスは映画という芸術に身をささげている人がいるなあと感じるのは、フランス映画なのにアメリカの西部開拓時代を舞台に西部劇で有名なカラミティ・ジェーンの少女時代のアニメ「カラミティ」や、フランス映画なのに日本人+ほんの少しのフィリピン人しか出てこない「ONODA 一万夜を越えて」を見てしまう時だ。フランス人だから・・・と型にはめて語ることはできない。

 

●昨年公開されたチリ映画「83歳のやさしいスパイ」はドキュメンタリーといわれても、にわかには信じがたいのだが、さらにそれを上まってしまうのがルーマニア映画「コレクティブ 国家の嘘」。現職の大臣まで、しかもその苦悩までを描いてしまうのは凄いとしか言いようがない。波乱万丈のドラマとしても最高の出来だ。

 

●アマゾン熱帯雨林に生きるシュアール族が生きる上で感じることがいかに重要であるかを教えてくれる「カナルタ 螺旋状の夢」だ。言葉にできないもの、形にできないものに価値を置くことの大切さを感じさせる。

 

●1971年アメリカでは全く有名でなかったデヴィッド・ボウイがプロモーションツアーに一人でアメリカに渡り、マーキュリーレコードのパブリシスト、ロン・オーバーマンと2人でアメリカを旅する「スターダスト」。労働ビザの事さえ知らず来たためコンサートなどできるはずもなく、オーバーマン運転のアメ車で田舎を巡る。有名になる前のボウイの姿、精神を病んでいた兄のことなど、スーパースターへの転換点に至る彼を描く。ファン必見作。

 

●ジェンダー平等で長らく世界1位のアイスランドからやってきたドキュメンタリー映画「主婦の学校」は、生きていく上で必要な事柄を教える学校を描く。1942年創立で長らく女性のみだったが、1997年から男女共学になったとか。料理から衣類の修理まで教えてくれ、生活が楽しくなるようだ。

 

 

 

 

 



今月のトピックス:国際化?   

 

Ⅰ 国際化?


今月見た作品の中に、日本映画なのにとか、外国映画なのにと感じられる作品が複数あった。これを国際化といっていいのか否かは微妙だが。


①日本映画なのに
日本映画に分類されていて日本資本(合作)により日本人監督によって作られているが、映画の舞台は外国だけという作品がある。
「カナルタ 螺旋状の夢」、この作品は太田光海という1989年東京生まれの男性によって監督・製作されたドキュメンタリーだ。舞台はエクアドルのアマゾン熱帯雨林、そこに生きるシュアール族の部落に1年間滞在し、文化人類学者としての調査をしながら撮った映像をドキュメンタリー映画として製作したものだ。彼は神戸大学国際文化学部、パリ社会科学高等研究院(EHESS)人類学修士課程を経て、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターにて博士号を取得したという。


②外国映画なのに
外国映画ではあるが、出演者はほぼ日本人のみ、言葉も日本語という映画や、監督は日本人、出演者も多くは日本人、背景や装置もほとんどは日本的なのにという映画があった。
前者は「ONODA 一万夜を越えて」はフランス人監督により作られたフランス映画で、小野田寛郎さんのフィリピンでの闘いを描く。出演もほぼ日本人俳優、使われる言語はほぼ日本語。日本人が作っても不思議はない作品だ。
このパターンは先月紹介した「MINAMATA」もほぼ同じだ。ジョニー・デップが製作をするほどに入れ込んで製作された作品だ。
後者は園子音監督の「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」で、ニコラス・ケイジ主演だ。今までにもハリウッドに招かれて作品を作った監督はいたので、初めてという訳ではない。

最近は海外作品に出演する日本人俳優もかなり多くなっている。
いずれにしろ、様々な面で国際化は今後もどんどん拡大していくことだろう。

 

 

 

 

 

Ⅱ 河村光庸/スターサンズ


「人と仕事」は、新作として準備していた「保育士T」という作品がコロナ禍で製作ができなくなった時、その監督、主演者二人を使って製作された映画だ。この作品で一番驚くのは、こうした製作サイドの身軽さである。監督は森ガキ侑大、主演者は有村架純と志尊淳だ。しかも、この状況を映画の中で説明している。”転んでもただでは起きない”なんて言葉が浮かんでくる。
映画の製作者は河村光庸だ。2年前、加計学園問題を想起させる「新聞記者」を製作して日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。さらに東京新聞の望月衣塑子記者を追ったドキュメンタリー「i 新聞記者ドキュメント」は東京国際映画祭で日本映画スプラッシュ部門の最高賞を得た。この2作品と同じ年に製作した「宮本から君へ」では、出演していたピエール滝が逮捕されたために、内定していた文化庁からの助成金が不交付とされたことに対し、法廷に訴えて勝利を勝ち取った。
日本では政治的なことを描いた映画はほとんど目に付かない。「新聞記者」の2作品はそうした状況に対する河村からの発言だろう。今年「パンケーキを毒見する」という菅首相を批判的に描いた作品も見せてくれた。菅首相が在任中にである。この素早い行動力は凄い。今や日本のメディアは政権に忖度ばかりして、いや政権だけではなく、描く事で後にクレームが来そうな題材は自主的に製作をしないと決めているように見える。本当に訴えなければいけないものは、どんなことがあっても作るという強い意志が見えない。
単純に政治的なものを製作すればよいというものではない。観客が見込めないものを作るばかりでは商売が続けられない。作り続けることも大事であり、そのために商売になる作品を作ることが重要だ。その見極めが製作者の仕事といえようか。
スターサンズは河村が2008年に設立している。初めは海外映画作品の輸入、配給をメインにしていた。徐々に映画製作にも乗り出し、2018年以降この4年間は製作作品のみで商売をしているようだ。今までの会社の在り方を見ると、何時でも海外作品を輸入しても不思議ではない。
河村は1949年生まれの72歳、これからも元気で作品を作り続けて欲しい。今の日本に必要な製作者、会社をこれからも続けていってほしい。

 

 

 

 

 

 

 映画祭


10月といえば東京で国際映画祭が開催される時期だ。今年も昨年に続き2つの映画祭が同時期に開催される。更に場所が有楽町・銀座地区に揃えられ、参加者には便利になっている。


第34回東京国際映画祭
10月30日(土)~11月8日(月)
有楽町:角川シネマ有楽町、TOHOシネマズシャンテScreen1、Screen2、Screen3、
ヒューマントラストシネマ有楽町Theater1、有楽町よみうりホール
銀座:シネスイッチ銀座
昨年まで六本木をメイン会場として開催されてきたが、今年は有楽町・銀座に変更された。
昨年はコロナのために海外から審査員を集められないとして、コンペティション部門が催行されずTOKYOプレミア2020として観客賞のみが決められていた。今年は例年通りコンペティション部門が復活していて、15本が上映される。
他の部門は次の通り。(映画祭ガイド掲載順)
アジアの未来:長編3本目までのアジア新鋭監督の新作でのコンペティション。10本。
ガラ・セレクション:日本公開前の最新作プレミア上映。10本。
ワールド・フォーカス:世界の国際映画祭での注目作、日本公開未定の最新作。8本。
TIFFシリーズ:TV、配信等用に製作された作品をスクリーン上映。3本。
Nippon Cinema Now:この1年の日本映画で海外で上映されるべき作品。10本。(部門内特集の吉田恵輔監督作品の3本を含む)
日本映画クラシックス:田中絹代監督特集の4本+「家族ゲーム」の計5本。
ジャパニーズ・アニメーション:次のように3部門に分けて上映、計10本。
2021年、主人公の背負うもの:4本 アニメーター・大塚康生の足跡:3本
「仮面ライダー」の未来へ:3本
ユース:TIFFティーンズで3本、TIFFチルドレンで3本、合計6本 他に映画教室あり。
他にトークシリーズ@アジア交流ラウンジとして5組の映画人のトークや、映画界の未来についてのパネルディスカッションが予定されている。

 

第22回東京フィルメックス
10月30日(土)~11月7日(日)
有楽町:有楽町朝日ホール、ヒューマントラストシネマ有楽町Theater2
次の部門で開催。
コンペティション:アジアの新進作家作品10本を上映。
特別招待作品:気鋭の監督たちの新作9本を上映。
メイド・イン・ジャパン:日本映画の新作4本を上映。
プレ・オンライン配信:コンペティション部門に参加する3監督の過去作品を配信で3本。

 

 

 

 

今月はここまで。
次号は、もうすぐ師走と焦り始めるだろう11月25日にお送りします。


                         - 神谷二三夫 -


感想はこちらへ 

back                           

               

copyright