見せよう会通信

映画はいつも今が一番おもしろい!
今月のお勧めベスト!
”見せよう会通信”では
最新の映画へのご案内をしております
すべて神谷二三夫が独自の視点で
書いているものであります
皆様が映画を楽しまれる時の
ご参考にしてください

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2022年6月号  最近の封切り映画館

 

 

夏日が増え、ところによっては真夏日という最近、
夏になる前には梅雨という雨の季節があって、
既に突入している沖縄以外はこれから鬱陶しい日々が始まる。
鬱々とした時は、そう、迷わず映画館!


 

4/26~5/25のウクライナ戦争が3か月を超えた30日間に出会った作品は42本、
映画の状況はどんどん平時に近づいている印象があり、
邦/洋画:19/23本、新/旧:32/10本という数字も以前のものと同じようだ。


 

 

 

  今月のベストスリー

 

①-1 ドンバス
ウクライナの監督セルゲイ・ロズニツァのこの映画は2018年に作られている。しかし、見ている限り、現在のドンバス地方からの中継のように感じられ、混乱する。それほどに先のことを見通して、これ以外にあり得ないとして作られたのだろう。この映画ではノヴォロシアという言葉がよく使われている。これはドネツク州とルガンスク州を中心に親ロシア派によって結成された自称国家、ノヴォロシア人民共和国連邦の事である。プーチンはこの自称国家を承認し、侵略戦争を開始したことになる。

 

①-2 私のはなし、部落のはなし
部落の問題をここまで丁寧に、分かりやすく伝えてくれるのに感心した。しかも、変に盛り上げることはしない、その冷静さが光る。監督したのは1986年生まれの満若勇咲。映画監督原一男が指導する記録映像コースでドキュメンタリー制作を学び、在学中に「にくのひと」を制作、劇場公開が決まるも、部落解放同盟とのもめ事があり公開を断念、今回の作品が初めて映画館で公開される作品となった。製作は大島新が担当している。

 

 マイ・ニューヨーク・ダイアリー
ジョアンナ・ラコフが自身の経験を書いた「サリンジャーと過ごした日々」からの映画化。出版エージェンシーという職業自体も面白いが、主人公が担当するのが、サリンジャー宛に送られてきた読者からのレターへの返信を書くというのだから面白くないはずがない。若者を通過した誰もがひきつけられてしまう「ライ麦畑でつかまえて」の作者なんだから。

 

③ マイスモールランド
埼玉県に住むクルド人一家(父と娘2人、息子1人)を描く。主人公は高校生の長女サーリャ。彼女が幼少の頃、難民として家族とともに来日した。それ以来10年前後、彼女は17歳になった。父は難民申請を続けているが認められず、隠れて仕事をして一家を支えてきた。多くの問題を変に盛り上げることなく、日常の生活の中に描く。

 

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