年が明けてはや25日、
お正月、新年会に個人的事情(?)も加わり、
忙しい日々が続きました。
ここらで気を引き締めて、
新春第2弾の映画群に立ち向かいましょう。
充実してます。
来週の日曜日2/1は映画1000円日です。
お楽しみください。
年を超えて12/26~1/25の間に楽しんだ映画は22本、アンバランスも度が過ぎて・・・お~い、日本映画さーん、生きてるか~い?
しかし、日本映画も外国映画も内容は結構充実です。
ノン子36歳(家事手伝い)
禅
大阪ハムレット
感染列島
誰も守ってくれない
ファニーゲームUSA
ラースとその彼女
そして私たちは愛に帰る
懺悔
ティンカーベル
英国王給仕人に乾杯!
アラビアのロレンス
ミラーズ
マルセイユの決着(おとしまえ)
アンダーカバー
その男ヴァン・ダム
PARISパリ
ヘルボーイ ゴールデンアーミー
チェ28歳の革命
007慰めの報酬
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
戦場のレクイエム
①大阪ハムレット
大阪で生きる人たちの息吹が画面から吹いてきて生きていくのが楽になる。何があっても生きたいように生きるのが一番。一昨年の「家族のひけつ」と同じように、ゆるくて強い家族のきずなは大阪が一番。
②戦場のレクイエム
1948年、中国の人民解放軍と国民党の内戦、圧倒的不利な解放軍の戦いで部隊長を除いた47名全員が戦死、その壮絶な戦いと、その後の名誉回復までの真実の物語をリアルに描く。
③-1 懺悔
1984年のグルジア映画、もちろんその頃はソ連の一部であったのだが。まるでおとぎ話のようにちょび髭おやじの蛮行が描かれ、その独裁者を賛美してしまう人たちと、許しはしない女性の描き方がスマートに鋭い。
③-2 禅
知識がないので何も言えないのだが、道元と言う人は、昔見た「ブラザーサン・シスタームーン」の聖フランチェスコのようであった。
次点-1 そして私たちは愛に帰る
ドイツとトルコに暮らす3組の親子、2つの文化、人の生き方の狭間で2つの死が、いつか登場人物たちを結び付けていく。ドイツで育ったトルコ人の大学講師の息子は、最後、父親の田舎の海に帰る。
次点-2 誰も守ってくれない
なかなか上手く書かれた脚本。加害者の家族がメディア、サイトのバッシングにあうという設定。サイトに無名で書かれる様々なバッシング、なんでもありで追っかけるバーチャル人間たち。 実際の痛みを知らない馬鹿人間が多すぎる。
次の作品も面白い。
*ノン子36歳(家事手伝い):等身大30代半ば越えの女性像リアルすぎるか?
*英国王給仕人に乾杯:ピリリと辛い批判精神が小気味よいチェコ映画。
*アンダーカバー:良い兄と悪い弟の兄弟の物語、よくあるパターンをじっくり描くアメリカ映画。先月お伝えした引退声明を出したホアキン・フェニックスが主演している。
*ヘルボーイ ゴールデン・アーミー:痛快な行動のミュータント、ヘルボーイのバンカラぶりが楽しい。喜びと悲しみの奇妙な味。
*チェ 28歳の革命:前半は言葉がまるで書物のように多くて疲れるが、後半は快調。アメリカでは1本として公開されたという後半の「チェ 38歳別れの手紙」が楽しみ。
*007慰めの報酬:ダミエル・クレイグ=ボンドは快調です、編集でアクションのスピード感アップ。
*レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで:サム・メンディス監督のイメージの膨らまし方が丁寧です。妻の焦りがちょっとステレオタイプで恥ずかしくはありますが。
○ハンナ・シグラ
「そして私たちは愛に帰る」でドイツ人の母親を演じていたのはハンナ・シグラ。1980年初頭、ニュージャーマンシネマの監督の一人、ファスビンダーに使われ、「マリア・ブラウンの結婚」「リリー・マルレーン」とヒロインを演じていた女優。元々ふっくらしていたが、久しぶりに見ると輪郭がぼやけた風貌の中に、母親の内に秘めた悲しみが漂っていた。
すでにご存じのとおり、「おくりびと」がアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされました。81回目を迎える今年のアカデミー賞授賞式は、2/22(日)ハリウッドのコダックシアターで行われます 。
例年通り1か月前の1/22にノミネーション作品が発表されたのです。作品賞のノミネートは次の5作品です。(作品名の後ろは監督名)いずれも日本での封切りはこれからです。で、作品は全く見ておりませんが、私の予想には◎を付けました。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2/7封切り)---デイヴィッド・フィンチャー
「フロストXニクソン」(3月封切り予定)---ロン・ハワード
「ミルク」(4月封切り予定)---ガス・ヴァン・サント
「愛を読むひと」(初夏封切り予定)---スティーヴン・ダルドリー
◎「スラムドッグ$ミリオネア](4月封切り予定)---◎ダニー・ボイル
最多ノミネーションを獲得したのは「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で13部門、日本では2/7に封切られるブラッド・ピット主演作品です。「セブン」や「ファイト・クラブ」でも彼と組んだデイヴィッド・フィンチャーが監督しています。
これに続くのが「スラムドッグ$ミリオネア」で、「トレイン・スポッティング」の監督ダニー・ボイルが撮ったインドを舞台にした映画です。前評判では一番勢いがあると言われています。監督賞は作品賞の5作品と同じ監督になりました。
日本で封切り済みの作品でノミネートが多かったのは、「ダークナイト」の8、「ウォーリー」の6、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」の3というところですが、主要部門はあまりありません。
ただ、「ダークナイト」のヒース・レジャーが助演男優賞にノミネートされました。薬物過多で亡くなったのはちょうど1年前の1月22日。命日にノミネートされたことになりました。
主演、助演賞は私の予想のみを書いておきます。
主演男優賞:ミッキー・ローク「ザ・レスラー」 ”紆余曲折の後に復活したことを祝って"
主演女優賞:メリル・ストリープ「ダウト あるカトリック学校で」
”なにせノミネート15回目(主演・助演合わせ)、どちらも既に獲得済みですが"
助演男優賞:ヒース・レジャー「ダークナイト」 ”ダークナイトの代表として"
助演女優賞:タラジ・P・ヘンソン「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 ”全く知らない人ですが…”
さて、「おくりびと」は外国語映画賞をとれるでしょうか?
可能性はありますね。そういえば、日本のアカデミー賞授賞式はアメリカの2日前、2/20(金)に行われます。「おくりびと」はここでもかなりの賞を取りそうですね。
2月~ゴールデンウィークにかけて、上記作品賞以外にも次のような多くのノミネート作品が公開される予定です。
・チェンジリング ・ダウト あるカトリック学校で ・ザ・レスラー
・レイチェルの結婚 ・それでも恋するバルセロナ ・オーストラリア
今年はいつもほどには"アカデミー賞確実"という宣伝は目立ちませんでした。その中で、現在公開中の「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」の予告編では、”アカデミー賞ノミネート、レオナルド・ディカプリオ、アカデミー賞ノミネート、ケイト・ウィンスレット、アカデミー賞、監督サム・メンディス”とかなりうるさい。主演の二人はかつて他の作品でノミネートされたことがあるという意味で、今回この作品ではノミネートされませんでした。
ケイト・ウィンスレットは別の作品「愛を読むひと」で主演女優賞にノミネートされましたが。ちなみに、サム・メンディスの奥さんがケイト・ウィンスレットです。
めでたくというか、ついにというか1000円の人になりました。
従来私の映画行動は前売券購入から始まっていました。公定価格1800円よりいかに安く見るかを目指し、1300円、1500円の通常前売りよりさらに安い売り場に出向く。さらに、6回見れば1回ただというユナイテッドシネマのメンバーカードをいかに効率的に使うかも考える。もちろん毎月一日の1000円の日は極力利用、さらに最近増えつつある水曜日1000円(レディースだけではなく男女とも)の映画館をこれまた利用させていただきました。
旅行の楽しみは、旅を始める前、計画の段階から始まっているというのと同じように、映画を見るまでのこの行動が一つの楽しみではありました。
この癖が働いてしまい、1/17,18と先行封切りされた「007慰めの報酬」をみなければと1/10につい前売り券を買ってしまいました。1/17には1000円の人になっているのにと大後悔。そこで、その券は知り合いに押し付け販売をしたのでした。
1/17は1000円の人、初体験。なぜかドキドキで切符売り場に並びました。右手には1000円を、左手には免許証を握りしめて。"シルバー1枚”の声、少し硬くなっていました。
今日を含めその後何度も利用することに。不思議なことに1度も”証明書をお見せください”がない。これって、見ただけで充分60歳到達者だと分かるということ?う~む、喜んでいいのか、悲しむべきか。
今回は私の1000円を記念して特別プレゼントがあります。東急レクリエーション提供の「109シネマズお年玉 ディスカウントクーポン」を1名の方にお送りします。
109シネマズ各館および、次の劇場で1000円で見られるクーポンです。(2/28まで有効)丸の内ルーブル、新宿ミラノ1・2・3、シネマスクエアとうきゅう、渋谷TOEI
①②
渋谷東急、池袋東急、上野東急1・2、ムービル
(たとえば丸の内ルーブルでは「007慰めの報酬」を上映中です)
早い者勝ちです。
ご希望の方は、”お年玉希望"と、このメールに返信してください。お名前と送付先住所を必ず書いてください。
(白状すれば、1/2に「アンダーカバー」を見に行った時もらったものです。1000円の人になる前に使おうとしたのに失敗しました。バカだね。)
では、また来月。