
2025年5月号 洋画のリバイバル
2025年5月号 洋画のリバイバル
例年以上にこの時期の寒暖差を感じたと思った今年だが、
たとえ昨年の事でもはっきりとは憶えていないので、
ひょっとして毎年同じことを思っているのかも。
まあ、そんなことがあってもめげることはない。
とりあえず映画館に行くか!
3/26~4/25の街に人が随分増えてきた31日間に出会った作品は52本、ちょっと見過ぎか?
邦/洋画は23/29とかなり互角の本数となった。
外国映画の【旧作】にいれている、「カップルズ」と<ダグラス・サーク傑作選>の4本を併せて5本は、いずれも封切り館にて上映され、料金も新作料金と同じになっている。
つまりリバイバルである。
今月のトピックスも参照。
今月のベストスリー
① エミリア・ペレス
すごい映画です。思った以上にミュージカル(10曲以上歌われます)でした、しかもスペイン語で、これは成功です。フランス映画なのに、舞台はメキシコ、監督だけはフランス人のジャック・オーディアール、主演はスペインのトランスジェンダー女優カルラ・ソフィア・ガスコン、アカデミー賞助演女優賞のゾーイ・サルダナ(移民の子)はアメリカの女優。物語はメキシコの麻薬のボスが男から女のエミリア・ペレスへ性転換…!!
② 太陽(ティダ)の運命
保守、革新にかかわらず政府と対立、協調で特異な位置にある沖縄県知事。太田昌秀と翁長雄志という二人の知事を中心に沖縄の在り方を問うドキュメンタリー。今月のトークショーも参照。
③-1 うしろから撮るな 俳優織本順吉の生涯
2019年に92歳で亡くなった俳優織本順吉を、織本の長女である中村結美が2015年からの4年間カメラに収めたドキュメンタリー映画。2000本以上のテレビ・映画で脇役を演じ続けた俳優の最期の姿を見せる。今月のトークショーも参照。
③-2 プロフェッショナル
現在72歳のリーアム・ニーソンはまだアクションスターを続けている。これからもしばらくはこの路線が続くようだ。今回の新作は北アイルランドが舞台。彼の出身地でもあり、さらにIRAを巡る戦いが様々な映画で描かれてきた地だ。今回もIRAとの闘いが描かれる。監督のロバート・ローレンツはクリント・イーストウッドのマルパソ・プロで多くの作品(ミスティック・リバー、グラントリノなど)を製作した後、2012年にイーストウッド主演の「人生の特等席」で初監督。今後も期待できそうだ。