
2025年2月号 アカデミー賞ノミネーション
2025年2月号 アカデミー賞ノミネーション
1月も既に残りはあと少し、
年末にも、年始にも時の過ぎることの速さを感じる。
まあ、あんまりゆっくりされても困るけど。
様々な時が流れるのが映画、
色々な経験ができるのが映画館。
12/26~1/25の1月生まれでまた一つ年を取った31日間に出会った作品は42本、邦/洋画は12/29と約1:3で、ほぼいつもどおり。
旧作は外国映画だけで8本。
今月のベストスリー
① 敵
昨年の東京国際映画祭にてグランプリ、最優秀監督賞(吉田大八)、最優秀男優賞(長塚京三)の3冠を受賞。白黒画面(かなり美しい)で描かれる高齢男性の一人暮らし生活。大学でフランス近代演劇史を教えていたのは10年前まで。20年前には妻を亡くし、それ以降は家で一人暮らし。死に対する準備をし、常に考えている。ある時パソコン画面に“敵が北からやってくる”と表示される…。
香港には1回しか行ったことがなく、九龍城に行ったことはなかったが、懐かしさにあふれた映画だった。それは久しぶりに香港映画を見たという感じでもあった。香港の中国化はず~と進んでいる中でこの作品が出てきたことに驚いた。圧倒的なアクション、73歳になるサモ・ハンもかなりの動き、香港映画歴代No.1の動員を記録したという。
③-1 市民捜査官ドッキ
韓国も振り込め詐欺が多いのかと思わされる作品。昨年も1本振り込め詐欺が出てくる作品があった。その作品は詐欺がメインという訳ではなかったが、この作品は詐欺の始まりから終わりまで結構詳しく描かれる。ドッキという名前の普通のおばさんが、その犯人を追って大活躍というコメディだ。
③-2 ブラックバード、ブラックベリー、私は私
日本では2015年4月までグルジアと表記していたが、その国からの要請でジョージアと表記するようになったジョージアの映画。48歳独身の女性主人公が強烈。映画の原題名と同じ名前の原作小説があり、大ヒットしたという。ジョージアで主に舞台で活躍していたというエカ・チャヴレイシュヴィリという女優の存在感がこれまたすごい。監督は1985年ジョージア生まれの女性監督エレネ・ナヴェリアニ。