2026年1月号 新しい映画館
2026年1月号 新しい映画館
本日はクリスマスで、
1週間後は元旦という年末だ。
毎年繰り返される忙しい時期に、
少しでも落ち着きたいと思ったら、
例年のように映画館へ!
11/26~12/25の師走らしく忙しかった30日間に出会った作品は46本、
邦/洋画は12/34、洋画が圧倒しているが、16本の旧作がその要因。
新作だけでは12/18となっている。
今月のベストスリー
1 兄を持ち運べるサイズに
村井理子のノンフィクションエッセイ「兄の終い」を映画化、実に面白い映画になった。監督は「湯を沸かすほどの熱い愛」等を作ってきた中野量太で、“『面白い映画を作ったので観て!』と、自信を持って言いたくて、脚本から仕上げまで、真摯にこだわり抜いて作り上げました。”との発言通りになりました。徹底的ダメ兄貴をオダギリジョーが、妹を柴崎コウが、兄嫁を満島ひかりが演じてそれぞれ素晴らしい演技です。おすすめです。
2 星と月は天の穴
吉行淳之介の同名小説の映画化。脚本・監督は荒井晴彦。時代は1969年学生運動が高揚する中、それとはまったく関係のない40代の中年作家の愛と性を巡る生き方を描く。綾野剛が主人公を絶妙に演じ、荒井演出にしっかり応える。なんだか懐かしいほど落ち着いた映画で、画像の動きがほとんどないモノクロ画面で見せてくれる。
3-1 ペリリュー 楽園のゲルニカ
ペリリュー島というちょっと変わった名前は中学1年生の頃だったと思うが、図書室の本の中に見た記憶がある。戦記物の中にあったのだ。まさかその名前が漫画の世界にあるとは知らなかった。武田和義氏の同名原作漫画からのアニメ映画となった。漫画の絵柄はまさにかわいいというもので、これで戦争を描くので、その厳しさが少し和らぐとはいえ、現実の厳しい戦いはそのままだ。昭和19年9月5日から約2か月半繰り広げられたパラオ・ペリリュー島の戦いは、玉砕を禁じ持久戦で時間稼ぎをするという方針転換がされた最初の戦いだったという。
3-2 シャドウズ・エッジ
71歳になったジャッキー・チェンの新作。舞台はマカオ。彼が演じるのはベテラン刑事、ただし既に引退しているという設定だ。71歳なのだから不思議はない。捜査に行き詰った警察から難しい事件への協力を請われて乗り出すという設定だ。警察の若い精鋭達とチームを組み、最新テクノロジーも活用しての捜査を進める。ベテランの技の継承というテーマがスピードを持って描かれる。これがなかなかいい。ジャッキー健在でほっとする。

