見せよう会通信

映画はいつも今が一番おもしろい!
今月のお勧めベスト!
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最新の映画へのご案内をしております
すべて神谷二三夫が独自の視点で
書いているものであります
皆様が映画を楽しまれる時の
ご参考にしてください

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2024年6月号  オリバー・ストーン

 

 

5月も後半になれば、
そろそろ雨の季節が近づいてくる。
そろそろと言えばカンヌ映画祭も結果が出るな。
日本時間明日には分かる。
明日も行くのは、そう、映画館。
(なんというこじつけ!)



 

4/26~5/25のGWがあった30日間に出会った作品は46本、
邦/洋画は17/29とほぼいつもの比率でした。
新作は13/20と、これまたいつも通り。


 

 

  今月のベストスリー

 

①-1 悪は存在しない
濱口竜介監督の新作は、長野県の高原の村(架空)にグランピング場(この言葉については今月のつぶやき参照)が進出しようとするお話。その村は名水で有名で、それを使った蕎麦屋もあって水が汚染されるのではという声が上がる。更に計画を担当するのが芸能プロダクションで政府から補助金を得てしまったからというのだ。こんなに不安定な感じの話が「悪は存在しない」という題名の元に作られているのがなんとも不思議。しかも今までの作品にはなかったようなスローテンポで描かれる。

 

①-2 エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
エドガルド・モルターラ事件として世界的に知られた誘拐事件の映画化。エドガルドはボローニャのユダヤ人家族の家に1851年に生まれた。その家にいたカトリックの召使の少女が、病気で命の危険があった赤ちゃんに密かに洗礼を受けさせた。赤ちゃんが地獄に落ちないように洗礼したことを教会に報告していた。この報告のためにエドガルドが7歳になろうとしていた時、カトリック教会警察によって連れ去られる事件を描いた映画だ。非キリスト教徒はキリスト教徒を育てる権限はないと教会法にあるためだ。何とも恐ろしい話。誘拐されたエドガルドは教会内で育てられ、司祭になったという。これまた驚いた。

 

②-1 正義の行方
1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が殺害された「飯塚事件」。犯人とされた久間三千年(くまみちとし)は、2006年に最高裁で死刑確定、2008年に福岡拘置所で刑死した。“異例の早さ”だった。この事件に関わった警察、検察、弁護士、DNA鑑定研究者、西日本新聞社がそれぞれの立場で正義を追求する姿を追ったドキュメンタリー。そこには安易な結末はなく、現在の司法制度の在り方について考えさせる力を持っている。

 

②-2  人間の境界
2021年9月ポーランド政府はEU諸国への亡命を求める人々がベラルーシとの国境付近に集まるため、非常事態宣言をし、国境を越えてやってくる難民の受け入れを拒否して強制送還した。元々はベラルーシがEUの混乱を引き起こす目的で多くの難民を人間兵器としてポーランド国境に移送したことによる。この国境を挟んで難民が翻弄される状況をフィクションとして描いた映画だ。殆どドキュメンタリーのような作品を作ったのはポーランドの女性監督アニエスカ・ホランド。「太陽と月に背いて」等、数々の名作を作ってきた監督がポーランド政府の上映妨害にめげず世界に訴えた作品。

 

③ 碁盤斬り
豪華俳優陣を使い初めての時代劇に挑んだ白石和彌監督の新作。あらぬ罪を着せられ、妻にも死なれ、故郷彦根を離れ江戸で娘と二人で貧乏暮しをする武士。碁を好み、嘘偽りのない生き方をする彼が、冤罪事件の真相を知り…。なかなかよくできた話・映画だが主役の草薙が時代劇に合っていたかは、こちらの好みもあってちょっと疑問。

 

 



 

 

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