見せよう会通信

映画はいつも今が一番おもしろい!
今月のお勧めベスト!
”見せよう会通信”では
最新の映画へのご案内をしております
すべて神谷二三夫が独自の視点で
書いているものであります
皆様が映画を楽しまれる時の
ご参考にしてください

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2022年12月号  元エロ映画の監督たち

 

 

サッカーワールドカップで日本が初戦勝利、
これで暫くはサッカー熱が日本全土を覆うのか~!
全体が熱く燃えている時、
ふと静かな時を過ごしたい時は、
そう、映画館!


 

10/26~11/25の3人の閣僚が更迭された31日間に出会った作品は42本、
邦/洋画は16/26,新/旧は32/10となりました。
新作に関しては邦画と洋画は同数でした。
流石に芸術の秋、日本映画も頑張っています。


 

 

 

  今月のベストスリー

 

①-1 ノベンバー
白黒の美しい画面に驚く。圧倒的な画面は60年代のポーランド映画を思い起こさせる。エストニアを舞台に幻想的な話が繰り広げられる映画は、アンドルス・キヴィラフクの小説を原作としている。監督はタリン生まれのライナル・サルネット。素晴らしい画面を作り出した撮影監督はマルト・タニエル。エストニア、ポーランド、オランダの合作。

 

①-2 パラレル・マザーズ
スペインのペドロ・アルモドバル監督の新作。産院での赤ちゃん取替え事件は日本でも起こっていて病院が問題にされたが、写真家のジャニスはDNA鑑定で自分の子ではないと知ってもとりあえず打ち明けない。そこから始まるドラマは、一方でスペイン内戦にて殺され、埋葬された人たちの発掘をも描く。71歳になったアルモドバル監督は、40年に渡って様々な作品を見せてくれたが、より深い境地に達したかのよう。今月は30分の短編「ヒューマン・ボイス」もロードショー公開された。

 

② アムステルダム
まるでウェス・アンダーソン監督の映画のように天の上から人物を見ているような映像が、それにしてはちょっと湿っているなあと思っていたら、「世界にひとつのプレイバック」のデヴィッド・O・ラッセルの作品だった。実話も含まれる1918~1933年の時間的にも、地理的にも大きく変化する物語を豪華スターで描く作品。

 

③-1 あちらにいる鬼
瀬戸内晴美と井上光晴の恋愛を描いた井上荒野(光晴の娘)の同名小説の映画化。脚本は荒井晴彦、監督は廣木隆一、二人は「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」でも組んでいた。寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子というキャストを得て、晴美が寂聴になるまでの7年間の3角関係を描いた映画、見る価値ありです。今月のトークショー参照。

 

③-2 ある男
平野啓一郎の同名小説からの映画化、脚本は向井康介、監督は石川慶。再婚して5年、子供に優しい夫は亡くなって、実は名前の人物ではないことが分かる。そのミステリーは単純には解決はしない。むしろ、どんどん深みにはまるごとく、様々な人を巻き込んで膨らんでいく。多彩な俳優を使いながら、少しも浮き上がっていないのは流石に石川監督。

 


 

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