2017年 1月号back

年の瀬も押し詰まり、今日は12/25のクリスマス、
来週の今日は元旦だ。
せわしない時もあと1週間の我慢、それが過ぎれば、
1100円で映画が楽しめる元旦。
一年いつもいいことが期待できるのが、そう映画館!

 

 

 

今月の映画

 

 11/26~12/25、忙しい師走を含む30日間に出会えた作品は32本、
新作に限れば邦洋比は1:4になり、邦画が少し寂しい。
1週間前12/17-18の週末興収ベスト10の内、邦画が8本、そのうち6本がアニメーションだった。これもまた日本独自の状況かと思われる。昨年に引き続き「スター・ウォーズ」は「妖怪ウォッチ」に集客数1位を取られた。これまた昨年と同じく興行収入では「スター・ウォーズ」が1位だったのだが。

 



<日本映画>

中島みゆきConcert「一会」(試写) 
疾風ロンド 
ジムノペディに乱れて
時代劇は死なず ちゃんばら美学考 
海賊とよばれた男
(古)赤い殺意 
「エロ事師たち」より人類学入門 
復讐するは我にあり
豚と軍艦 
にっぽん昆虫記

 

 

<外国映画>

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
  (Fantastic Beast and Where to Find Them)
シークレット・オブ・モンスター
  (The Childfood of A Leader) 
メン・イン・キャット
  (Nine Lives)
誰のせいでもない
  (Every Thing Will Be Fine) 
ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気
  (Freeheld)
ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち
  (Nickyho Rodina / Nicy’s Famiy)、 
灼熱
  (Zvizdan / The High Sun)
母の残像
  (Louder Than Bombs) 
マダム・フローレンス!夢見るふたり
  (FlorenceFoster Jenkins)
マイ・ベスト・フレンド
  (Miss You Already) 
MERUメルー(試写会)
  (Meru)
ミス・シェパードをお手本に
  (The Lady in The Van) 
クリミナル 2人の記憶を持つ男(試写)
  (Criminal)
ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやってきた
  (Ants on A Shrimp)
ヒッチコック/トリュフォー
  (Hitchcock/Truffaut) 
ブルーに生まれついて
  (Bornto be Blue)
ヒトラーの忘れもの
  (Under Sandet / Land of Mine) 
ブルゴーニュで会いましょう
  (Premiers Crus / First Growth)
ローグ・ワン/Star Wars Story
  (Rogue One:A Star Wars Story) 
マイルス・デイヴィス 空白の5年間
  (Miles Ahead)
(古)モンキー・ビジネス
  (Monkey Business) 
紳士は金髪がお好き
  (GentlemenPrefer Blondes)

 

 

 

Ⅰ 今月のベストスリー

 


① ミス・シェパードをお手本に
 ミス・シェパードを自分の家の駐車スペースに駐車させ、なんと15年もご近所関係を続けた脚本家アラン・ベネットが自身の経験を舞台劇脚本に書き上げたものの映画化。
 本映画の最後には本物のアラン・ベネットも登場、監督は本作の舞台演出も手掛けたニコラス・ハイトナーと、イギリス舞台関係がわんさか。舞台でもミス・シェパードを演じたマギー・スミスが流石の演技、これ程英国タッチを感じさせる映画は久しぶり、堪能しました。

 

② ヒトラーの忘れもの
 二次大戦でナチスドイツがデンマークの西海岸に埋めた地雷は220万個あったという。連合軍が上陸することがないようにとこれ程の地雷を設置したのだ。終戦後デンマークはドイツの少年兵たちにその地雷を撤去させた。この事実はデンマークでも長い間知らされていなかったという。少年兵を監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹は厳しく彼らを統制するが…。原作の著者は自分の父をモデル(軍曹)に話を書き上げたという。
 妥協のない世界で、互いの間に芽生える絆、変に馴れ合わない、馴れ合えない話に感動。

 

③ 誰のせいでもない
 原題のEvery Thing will be Fineと合わせると、いかにも人生の持つある種の無常感が感じられるドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースの新作だ。ニュージャーマンシネマの一人として出発、1984年「パリ、テキサス」、1987年「ベルリン・天使の詩」、さらに1999年には「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」と幅広い作品を手掛けているヴェンダースの今も変わらない精神の柔らかさに感心。

 

 

 

 

他にも面白い作品、ご覧ください。

 

●メン・イン・キャット:ワンマン経営者が娘の誕生日祝いに猫を買いにペットショップへ…。日本語題名通り猫になったワンマン男の喜劇は面白かったです。

 

●母の残像:自動車事故で無くなった母親、残された夫と二人の息子にとって彼女がどんな存在であったのかが繊細に描かれる。その死が自殺であったのか自殺だったのか、最後まで謎は残る。監督ヨアキム・トリアーはラース・フォン・トリア監督(奇跡の海)の甥。

 

●灼熱:ユーゴスラヴィアが分裂して生まれた国の一つクロアチアで作られた映画は、1991,2001,2011年と3つの時代を別々の物語で、前夜、分裂後、現在の平和と描かれるが、やはり前夜のエピソードが大きな印象を残す。

 

●マダム・フローレンス 夢見るふたり:1944年ニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを行ったフローレンス・フォスター・ジェンキンスの実話の映画化。音痴の歌手だったという物語。メリル・ストリープの歌は案外声が出ていて、微妙に音痴という程度なのが良かったのかどうか。この主人公から触発されて作られた「偉大なるマルグリット」(4月号で紹介)の方が音痴度は大。

 

●マイ・ベスト・フレンド:小学生から友達同士のふたりの女性がアラフォーの現在までの人生を見せるありがちなストーリー。女性の本音が出ていたようなところが面白かった。

 

●時代劇は死なず ちゃんばら美学考:映画にも登場する春日太一さんの著書「時代劇は死なず」と同じ題名を持つ本作は、中島貞夫監督作。東映京都撮影所の東映剣会(切られ役の集まり)を中心に、時代劇に見られる職人技を追ったドキュメンタリー。

 
●ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやってきた:今年のGW頃に「ノーマ 世界を変える料理」というドキュメンタリー映画が日本で公開された。その続編で、お店自体が1か月近く東京に引越し営業した時のドキュメンタリー。シェフ、レネ・レゼピの料理に対する理念が案外面白かった。

 

●MERUメルー:山岳ドキュメンタリーは緊張感にあふれたものが多いがこれもその一本。3年を置いて2度同じ3人のメンバーで挑戦されたのはヒマラヤ・メルー中央峰のダイレクトルート。登頂技術もさることながら、成功を目指して2度目に挑むメンバーたちの体と心の強さが凄い。


●クリミナル 2人の記憶を持つ男:近未来を描く普通の娯楽映画の趣、楽しむことができる。ケヴィン・コスナー(最近渋い)の主人公に、トミー・リージョーンズとかゲイリー・オールドマンが出ると、誰が裏切るのかというスリルでいっぱいなのを楽しめる。2月公開予定。


●ヒッチコック/トリュフォー:フランソワ・トリュフォー監督はデビューする前、映画誌「カイエ・デュ・シネマ」に評論家として文章を書いていた。1954年の初めてのヒッチコックインタビューから8年後の1962年に1週間50時間のインタビューを行い、それを基に「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」という分厚い書物を1966年に完成した。この映画はそのインタビュー時の映像と、10人の監督(日本の黒沢清も)のインタビューで構成されたドキュメンタリー映画、“芸術は細部に宿る”、“職人技”などの言葉が頭に浮かぶ。

 

●ブルーに生まれついて:アメリカ人のジャズトランぺッターにして歌手というチェット・ベイカーを描いた映画。西海岸でマイルス・デイヴィスをしのぐ人気を誇ったが、50年代後半からドラッグに溺れ、喧嘩のけがで演奏不能、そこからの再起、更に恋人とも別れてしまうまでを描く。

 

●ローグ・ワン/Star Wars Story:スター・ウォーズの派生物語はこの1作だけで物語が完結、両親の思いを胸に帝国に挑む反乱軍の1チームローグ・ワンの活躍を描く。ドニー・イェン、チアン・ウェンの中国人俳優2人も出演。存在感あり。

 

●マイルス・デイヴィス 空白の5年間:俳優ドン・チードルが監督・製作・脚本・主演し、マイルスの知られていない(少なくとも私には)貌を描きだす。

 

 

 


Ⅱ 今月の懐かしい人

 

 

■ジャクリーン・ビセット
 「マイ・ベスト・フレンド」で主人公の一人ミリーの母親で現役の女優ミランダを演じていたのはジャクリーン・ビセット。代表作はフランソワ・トリュフォー監督の「映画に愛を込めて アメリカの夜」だろうか。ニースでの映画製作現場を舞台にしたこの映画で、主演の女優を演じていた。あの頃の彼女は美女の代表だったと言ってもいいだろう。イギリス出身ながらフランス人の血も入っていて、その柔らかい雰囲気が独特だった。1944年生まれの72歳。ウィキペディアには“結婚せず独身を貫いている”とある。
 さすがに年のため、いや女優という役のためか少し濃いめの化粧になり、強めの印象だったが、よく見るとあの目の淡いブルーは健在。人の良さげなのも垣間見える役柄だった。

 

 

 

 

 

Ⅲ 今月の今村昌平



 今月神保町シアターではカメラマン姫田眞作久の特集が行われた。
日本映画(古)の5本はいずれも彼が撮影したもの。
 さらに、総て今村昌平監督作品で、日本映画史に記憶される作品群だが今回初めて見た。「復讐するは我にあり」は1979年の作品だが、他の4作品は1961-1966の間に作られた。これに1968年「神々の深き欲望」を加えれば、ほぼ絶頂期の作品を見たことになるのではないか。

 そのころ日本映画を殆ど見ていなかった私が彼の映画に接触したのは1983年「楢山節考」以降で、ほとんど感銘を受けるものがなかったので上記作品を追っていなかった。

 日本映画を見なかった訳は、その頃の日本の社会、人間関係があまり好きではなかったため。周りの人たちを気にしながらの生活や、個人の前に家という縛りがあるというのが嫌でした。
 言ってみれば人間関係の湿り方が合わない気がしていたのです。

今回見た今村の5作はどれも流石の出来、後年のスカスカ感はほとんどなしでした。やはり、人間の力が最大限発揮されるのは30~40代ということなんでしょう。


 5作品に私なりの順位をつけるとすれば次の通り。

 
   ①豚と軍艦 

   ②復讐するは我にあり 

   ③にっぽん昆虫記 

   ④人類学入門 

   ⑤赤い殺意

 

 今村自身は「赤い殺意」が最も気に入っているとも聞いているが、私自身はこの作品を見ていて、あの当時の日本の嫌いな部分を思い出してしまった。「にっぽん昆虫記」にもその感じは少しあった。それでも今村の映画には最近の日本映画にあまり見られない熱さが満ちていた。その熱さにぐいぐい引き付けられていくのが彼の映画です。

 

 

 

 

Ⅳ 今月のつぶやき

 

●J・K・ローリングの脚本が売りだが、この人の「ハリー・ポッター」シリーズ同様、私はいま一つ乗り切れなかった「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。映像前提のファンタジーというのがちょっと。

 

●東野圭吾は現在トップの人気作家、映画化作品も多い。阿部寛の強い表情が主張している「疾風ロンド」のポスター。風のようにスキーをと期待したが彼が滑るわけではない。アイディアはいいし、悪い出来ではないが、なんだかTV的なちまちま感があるかなあ。

 

●ミュージカルにも出たりして結構歌っているメリル・ストリープが音痴を演じる「マダム・フローレンス」は上に書いたように音痴度がちょっと微妙。案外声が出ているので時にはまともと思えてしまう場合も。1960年生まれのヒュー・グラントは今年56歳でまあ年相応でしょうが、あの当時の56歳には見えない若さが残っていてちょっと残念。

 

●日活がロマンポルノ・リブートとして、新作の5作品を順次公開中。ロマンポルノ終焉と共に会社としての日活も消滅したわけでもなく、資本が色々変わったりしたが、今も主に映画の配給にかかわっており、今公開中の「シークレット・オブ・モンスター」「聖杯たちの騎士」は日活配給だ。
さて、ロマンポルノ・リブートの第1作が行定勲監督の「ジムノペティに乱れる」。板尾創路主演でダメな中年の映画監督を演じている。悪くはない出来だったけれど私はあまり楽しめなかった。今回の5本の中には園子音監督の「ANTIPORNO」もあり、1月末に公開される。

 

●コペンハーゲンにある世界一のレストラン、ノーマの2本目のドキュメンタリーが「ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやってきた」だ。それにしても1年の内に2本も公開されるとはちょっと異常かも。


●百田尚樹の原作映画など見るものかという気持ちもあった「海賊とよばれた男」だが、見てみると映画は案外まとも。ただ、常にドラ声で叫ぶ男やそれを静めるかのような音楽が流され、あまりに分かりやすい作り。さらに、物語的にもものすごく簡単に多くのことが解決していくのはちょっと興ざめ。

 

 

 

 

 

 



今月のトピックス:年末決算報告  



Ⅰ 年末決算報告 

 


 今年の会計年度もいつものように、2015/12/26~2016/12/25の1年間です。毎月お送りしている見せよう会通信の日付に合わせています。

 

結果は次のようになりました。


  期間:      2015/12/26 ~ 2016/12/25

  支出額:     349,150円

  映画本数:    389本

  1本当たり金額:  896円

 

 昨年の923円からかなり下げることができました。
大きな要因は2つありました。
ひとつは東宝のシネマイレージカードのマイレージが6000マイルを超えると、1か月タダになる特典の利用。昨年末の12月から今年の1月にかけ、さらに今年は12/23からこれが利用でき現在もただ状態。
もう一つは試写と試写会でこれは下のVを参照してください。


 皆さんにも利用して料金を安くできる様々な方法があります。


①今の映画館は色々なカードで料金割引をしているところがあります。
 窓口でも“~カードお持ちですか?”ときかれます。


②ロードショーが始まっていても売っている前売り券を利用する。
 さらに前売り券を安く売っている金券ショップを利用する。


③シネコンや映画館のカードに入会し、6回で1回タダという特典などを

 利用する。


東宝のシネマイレージカード、ユナイテッドシネマのクラブ・スパイス・カード、シネマヴェーラのポイントカード、イメージ・フォーラムのメンバーズカードが私の持っているカードです。(有料のものもあり、その料金も上の支出額に含む)ということで、皆さんの映画生活を豊かにしてください。

 

 

 

 

 

Ⅱ 映画館の椅子

 

 劇場関係の椅子で言えば、現在の映画館の椅子は足のピッチが一番長いのでは?
時々見る日本でのミュージカルを上演する劇場や、試写会で訪れる読売ホールなどと比べても、今やほとんどの映画館の方がスペースがある。ニューヨークのブロードウェーの劇場と比べても広い。そこでは人を通すためには立ち上がらなければならないのだから。劇場はピッチをそれほどは取らず舞台に近くなるようにしている可能性はあるが。

 先日、TOHOシネマズ日劇1に「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を見に出かけた。3連休の初日とあって子供連れも多く混んでいた。この映画館は946席の大きなもので、今のシネコンより緩やかな階段状になっている。1984年以来2度もリニューアルされ、席数を減らしゆったりした席になっている。
 その日私の前には父息子のふたり連れが座り、父親が私の前となった。このお父さんの座高が高かったのである。お父さんの隣の男女二人連れの男性も高い方で、2人で壁のようになっている。字幕が見えない。と言って私が高くすれば後ろの人が見えないだろう。

 

 映画館の椅子のピッチの広さは、見る人が椅子に浅くかけ体を前に出すことで、頭を椅子の背に預けることができリラックスしてみることができるのと、そうして後ろの人に迷惑をかけないようにできるためにある(と思います)。
映画館ベテランの私は、始まる前は比較的きちんと腰深くかけ、前を通る人が通りやすくし、暗くなって始まると体を前にして浅くかけ直す。それで総てがスムーズ、何の問題もない。

 「映画館に行こう!」実行委員会は“No more映画泥棒”だけを流すのではなく、広い座席にどのように座るべきかのキャンペーンをしてほしい。センスを発揮して楽しく見られるキャンペーンCMを作成してほしい。例えば、全国映画館のピッチ幅平均を出し、主に演劇を上演する劇場や、飛行機のエコノミークラスの平均ピッチ幅と比べて自慢するとか。その上で、こうして座ればみんなハッピーキャンペーンを展開するのはどうだろう。


 

 

 

 

Ⅲ 音楽関係映画

 
①中島みゆき
 彼女のコンサート「一会」を映画にした作品、中島みゆきConcert「一会」を見た。20曲歌われ、喋りはなく歌のみが続けられている。彼女のレコード、CDは最近のもの以外ほぼ持っていて、コンサート、夜会も少しは見ている私にとって意外だったことがある。20曲の中に知っているものが4曲しかなかったことだ。多分2000年以降の曲がほとんどだったためと思われる。デビュー40年を超えている歌手にあって、この姿勢には感心した。

 

②チェット・ベイカー
 「ブルーに生まれついて」を見ていると、彼が薬中毒になる契機がマイルス・デイヴィス、正確には彼の女にあるように見える。あの当時、薬をやっているミュージシャンが多くいた。チェット・ベイカーも一時辞めていたのに、映画の最後で再び手を出してしまう。こうして彼女とも別れることになり、さらにヨーロッパに活躍の場を移すことに。

 

③マイルス・デイヴィス
 私はジャズを聴いていないので、彼の音楽も良くは知らない。「マイルス・デイヴィス 空白の5年間」は題名通り作品を発表できなかったスランプ時期の彼を描いているが、それにしてもこういう人だったのかと驚く。勿論薬をやっていることは知っていたが、こんなに暴力的な人だったとは。神格化されている彼の実の顔という感じだった。ジャズファンには常識だったことなのだろうか?


 

 

   

  

Ⅳ 試写と試写会

 

11月号から作品名の後ろに(試写)とつけている作品がある。
これはプレス用の試写で作品を見せてもらったもの。
実はあるサイトで10年近く毎月映画について記事を書かせていただき、その際各配給会社から素材の提供を受けていたが、その過程でプレスセンターにも登録させていただいていた。
時にプレス用の試写案内が送られてきていた。
平日の昼間なので仕事を持っている私は水曜日以外は不可能なので、利用させていただくことはなかった。
11月号で書いた「人生フルーツ」(1/02封切りですよ)で初めて利用させていただいた。
今月の2本を含めて今までに4回見せていただいたのである。
サイトでの連載は今月で終了したので、これからどうしようかちょっと迷っている。

(試写会)というのは、抽選で参加できる普通の試写会で見た作品、必殺当たり(抽選の)人の映画仲間に誘われて見たものである。

 

 

 

Ⅴ キャシー・カム・ホーム

 

武蔵小杉に初めて行き、川崎市市民ミュージアムでの「ケン・ローチ初期傑作集」で上映された「キャシー・カム・ホーム」を見てきた。
1966年にBBCで作られたTV作品で、多分日本では1967年くらいに放映されたのだろう。


思った以上にドキュメンタリータッチが強く、更に速いテンポで作られていた。案外軽いタッチで音楽が付けられていたりしていて、それなのに主人公がどんどん悪い方向に流されていくギャップに、当時衝撃を受けたのだろう。

 

 

 

 

 

今月号はここまでです。
元旦には恒例の新年特別号をお送りします。
2月号は1/25にお送りします。


良い新年をお迎えください。

 



                         - 神谷二三夫 -


感想はこちらへ 

back                           

               

copyright