2023年 8月号 63年ぶりのストライキback

 

真夏日が続くこのごろ、
夏も、夏休みも本番で暑い。
日陰を探して歩く毎日。
こころの日陰は、映画館で!

 

 

 

今月の映画

 

6/26~7/25の雨が少なかった東京の梅雨も明けた30日間に出会った作品は39本、邦/洋画は17/22と大きな差はなく、特に新作では11/14でした。
新/旧は25/14で旧作比率が高くなりました。



<日本映画>

   11本(新11本+旧0本)

【新作】
リバー,流れないでよ 
愛のこむらがえり 
オレンジ・ランプ 
絶唱浪曲ストーリー 
山女 
東京夫婦善哉 
探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 
断捨離パラダイス 
わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏 
君たちはどう生きるか 
ランサム


【旧作】
<男が惚れる男たち>
友よ,静かに瞑れ 

日本暗殺秘録

君よ憤怒の河を渉れ 
傷だらけの天使 
<逝ける映画人を偲んで 2021-2022>
黒の超特急、 
東海道四谷怪談

 

<外国映画>

   34本(新22本+旧12本)

To Leslieトゥ・レスリー
  (To Leslie) 
スーツ
  (The Suit) 
遺灰は語る
  (Leonora Addio) 
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
  (Indiana Jones and The Dial of Destiny) 
小説家の映画
  (The Novelist’s Film) 
キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩
  (Carol of The Bells) 
Pearlパール
  (Pearl) 
大いなる自由
  (Grobe Freiheit / Great Freedom) 
ヴァチカンのエクソシスト
  (The Pope’s Exorcist) 
Closeクロース
  (Close) 
トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋
  (這個殺手不太冷静 / Too Cool To Kill) 
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
  (Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One) 
裸足になって
  (Houria) 
ナチスに仕掛けたチェスゲーム
  (Schachnovelle / Chess Story)

 

【旧作】
<ネオレアリズモⅡ>
自転車泥棒
  (Ladri di Biciclette / The Bicycle Thief) 
子供たちは見ている
  (I Bambini Ci Guardano
  / The Children are Watching Us) 
ミラノの奇跡
  (Miracolo a Milano / Miracle in Milan) 
越境者
  (Il Cammino Della Speranza / The Path of Hope) 
ベリッシマ
  (Bellissima / Beautiful) 
アモーレ
  (L’Amore) 

戦火のかなた
  (Paisa / Paisan) 
<ジョン・カサヴェテス レトロスペスクティブ リプリーズ>
アメリカの影
  (Shadows) 

 

 

Ⅰ 今月のベストスリー

  (新作だけを対象にしています)

 

① キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩
2021年に製作されたウクライナ=ポーランド合作作品。物語は1939年1月、ポーランドのスタニスワヴフ(現ウクライナのイヴァーノ=フランキーウシク)のユダヤ人が住む母屋に店子としてウクライナ人とポーランド人の家族が引っ越してくるところから始まる。まずポーランド人の両親(娘はウクライナ人が自分の娘と言ってかくまう)がソ連によって連れ去られ帰ってこず、ナチスの侵攻に伴いユダヤ人の両親(娘は大時計の後ろに隠し)が収容所に連れていかれる。終戦を迎える少し前にはウクライナ人の母親の元に彼女の娘と共に、ポーランド人の娘、ユダヤ人の娘、ドイツ人の息子(両親はナチスの撤退により連行され、息子だけ隠れる)がいたが、母がソ連に連れていかれ、子供4人もそれと別のところに連れていかれるのだった。
2022年のウクライナ侵攻を見据えて作られたと思わせる作品。監督はオレシャ・モルグネツ=イサイェンコでTVドキュメンタリーを中心に作ってきた女性監督の長編映画第2作。

 

 Close クロース
主人公は中学校に入学した13歳の少年レオ。幼馴染のレミとは親友以上の兄弟のような関係で、レミの家に泊まることも。入学初日同じクラスになった二人の仲の良さに、“付き合ってるの?”との質問が。こうしたことでレオは徐々にレミから距離を置くように…。微妙な時期にある子どもの感情を繊細に描き、あの頃の感情を見る者にリアルに感じさせる。1991年生まれのルーカス・ドン監督の「Girl ガール」に次ぐ2作目。

 

 遺灰は語る
監督は兄のヴィットリオと共に長い間共同監督をしてきたパオロ・タヴィアーニ(1931年生)。兄弟の作品には、「父/パードレ・パドローネ」「サン★ロレンツォの夜」「カオス・シチリア物語」等々の名作がある。2018年の兄の死後、パオロ一人の名前で発表された作品。イタリアのノーベル賞作家ビランデッロ(アグリジェント郊外カオス村出身)が1936年に「遺灰はシチリアに」と遺言を残し亡くなるも、ムッソリーニが遺灰をローマから手放さなかった。戦後、その遺灰がシチリアに帰還するのをユーモアと共に描く、基本白黒の映画。

 

 

 

 

映画館で楽しめる映画は他にも!(上映が終了しているものもあります。)

 


To Leslie トゥ・レスリー:今年のアカデミー賞の主演女優賞のノミネートに向けて、主演者アンドレア・ライズボロウの友人がアカデミー会員を含む役者仲間を集めて試写会を開いたり、SNSで投票を呼び掛けたりしたことが判明して批判された。ノミネートはされたが、受賞には至らなかった。確かに熱演、映画もダメ女を描いて結構いい。

 

リバー、流れないでよ:劇団ヨーロッパ企画による「ドロステのはてで僕ら」に続く第2弾。京都の奥座敷、貴船を舞台に繰り返す2分間のループから生み出される混乱と笑いを描く。2023年1月に撮影、しかし1月24日からの10年に一度の寒波直撃による豪雪で撮影中止、2~3月に追撮したとサイトにある。それで急に雪のある風景になったりしたのか!

 

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル:考古学者インディアナ・ジョーンズの冒険シリーズ第5弾。1作目の「インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》」は1981年に公開されているので42年目の新作だ。ずっとインディアナ・ジョーンズを演じてきたハリソン・フォードは今年81歳になる。それにしては随分若い。色々なものを詰め込んで、アクションも満載の娯楽作。

 

小説家の映画:肩肘張らず、どんどん作品を作り続ける韓国のサン・ホンス。新作もまるで隣のおばさんが話しかけてくるように、話がするっと入り込んでくる。今回は執筆から遠ざかっているベテランの女流作家が、偶然出会った第一線を退いた人気女優と映画をつくろうとする話。

 

断捨離パラダイス:断捨離という言葉が流行語となったのは、2009年の「新・片付け術 断捨離」という本がヒットしたためらしい。元々はヨーガから生まれた言葉のようだが、今では物を捨てる・整理するという意味で使われることがほとんど。断捨離という響きが、いかにも捨て去るという行動に合っていたからだろう。映画は断捨離できない人たちを巡る6つのエピソードで作られ、ちょっと笑える、そして身につまされる作品となった。

 

大いなる自由:ドイツ刑法175条は1871年に制定され1994年に撤廃された男性同性愛を禁じた刑法。ナチス期には厳罰化されたという。映画は戦後175条によって収監された主人公がその後何度も収監された状況を描く。最初に同室となった男は他の罪状だったが、収監が20年以上に及び、主人公が短い期間で収監される都度、部屋は別ながら同じ刑務所で出会う事になる。女性が出てこず、カメラもほとんど刑務所から出ない映画。

 

わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏:1959年上野に開館した国立西洋美術館。2016年にル・コルビュジエの建築作品の一つとして世界遺産に登録されている。2020年10月から、ル・コルビュジエが構想した創建時の姿に近づける整備のために、1年半ほどの休館に入った。その期間を利用して作られたドキュメンタリー。美術ファン必見、今月のトークショーも参照よろしく。

 

君たちはどう生きるか:宮崎駿監督の新作アニメは、事前の情報が1枚のポスター以外全く公開されず、宣伝も行われずという状態で公開された。この方法は鈴木敏夫プロデューサーの考えによるものだったらしい。題名は監督が少年時代に感動したという吉野源三郎の同名著書から借りたものというが、内容は関係がなく、原作・脚本は宮崎監督のオリジナルという。

 

トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋:2008年の三谷幸喜の脚本・監督作品「ザ・マジックアワー」の中国でのリメイク。中国では大ヒット、2022年の興行収入では3位になっているという。監督や俳優など製作陣の多くが、中国で圧倒的な人気の喜劇集団・開心麻花に所属ということで、息の合ったところを見せている。

 

ミッション:インポッシブル – デッドレコニング PART ONE:トム・クルーズ主演のミッション・インポッシブル第7作目。最近ではトムの体を張ったスタントが話題だが、この作品でも裏切られない。61歳になったトムの頑張りは驚異的。今回は前編だが、2時間36分の長さに派手なアクションが満載だ。

 

裸足になって:フランスとアルジェリアの合作による作品は、ムニア・メドゥールという女性監督によって作られている。バレリーナを目指していたアルジェリアの女性が、男に階段で突き落とされ大怪我、リハビリ時に出会った聾唖の女性達とのふれあいで、再び生きる情熱を取り戻す物語。くっきり感のある映画だが、クローアップ多用がちょっと気になる。

 

ランサム:「身代金」ではなく「ランサム」という題名、日本人ではなく韓国人を主役に、あとはすべて日本人俳優、というあたりにプロデューサー奥山和由らしさが出ているのだろうか?もちろん得意のアクションものであることも。松竹の元社長の息子にして、自身も松竹の専務だったこともあり、今はチームオクヤマの社長をしつつ、吉本興業のエグゼクティブプロデューサーでもある奥山。この映画のビリングにもよしもとの文字を見たような。まるで韓国映画のように脚本が練られていた。下手な部分もある映画だが、楽しめました。

 

 

 

 


Ⅱ 今月の旧作

 

<日本映画>
≪男が惚れる男たち≫神保町シアターの特集上映で、4作品を見た。いずれもベテラン監督の作品。


友よ、静かに瞑れ」昨年11月に亡くなった崔洋一監督作品。北方謙三原作の舞台を沖縄に移したハードボイルド。クールな画面の中で、藤竜也、原田芳雄、倍賞美津子が活躍。


日本暗殺秘録」今年6月11日に88歳で亡くなった中島貞夫監督作品。始まりは東映的悪趣味路線かと思ったが、それは20分ほど。それ以降は千葉真一主演による血盟団事件。


君よ憤怒の河を渉れ」西村寿行原作を佐藤純彌監督が映画化。高倉健、原田芳雄、倍賞美津子など豪華キャストの大作。文化大革命後の中国で初めて上映された外国映画で大人気。


傷だらけの天使」 70年代のテレビドラマを阪本順治監督が映画化。脚本は丸山昇一。しがない探偵二人のコンビが事件を追って東北へ。豊川悦司の跳びっぷりがおかしい。


≪逝ける映画人を偲んで 2021-2022≫国立映画アーカイブでの恒例企画にあった2作品。


黒の超特急」大映の「黒」シリーズの最終第11作。増村保造監督作品。原作者梶山季之の世界が1964年当時流行っていた。田宮二郎の妻だった藤由紀子を偲んでの上映。 


東海道四谷怪談」1959年新東宝映画、監督は中川信夫の有名作。天地茂主演。音楽を担当した渡辺宙明(享年96歳)を偲んで。後に「マジンガーZ」等特撮映画音楽の第一人者に。

 

 

<外国映画>
≪ネオレアリズモⅡ≫渋谷シネマヴェーラでのネオレアリズモの特集で18本が上映されている(7/28まで)。ロベルト・ロッセリーニの作品が9本、ヴィットリオ・デ・シーカが5本、フェデリコ・フェリーンが2本(1本は共同監督)、残りはピエトロ・ジェルミ、ルキノ・ヴィスコンティが各1本となっている。
見たのはデ・シーカが3本、ジェルミが1本、ヴィスコンティが1本、ロッセリーニが1本だった。


作品的にはデ・シーカの「子供たちは見ている」に圧倒された。暖かいデ・シーカとは違い、子供の正直な残酷さで終わる。
それにしても、「ベリッシマ」、「アモーレ」の2作品に主演したアンナ・マニャーニの凄さには感服した。凄いという言葉がこんなにぴったりの女優には久しぶりに出会った。


≪ジョン・カサヴェテス レトロスペスクティブ リプリーズ≫
アメリカの影」1959年に作られたが、日本公開は1965年。台本なしの即興演出で作られたという。今見ても新鮮な映像。ジャズ好きなカサヴェテスの依頼により、チャーリー・ミンガスが即興で音楽を付けたという。

 

 

 

 

Ⅲ 今月のトークショー

 

7月15日イメージフォーラム「わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏」
上映後、製作・監督・撮影・録音・編集と一人5役の大墻敦(おおがきあつし)のトーク


大墻氏は1963年生まれ、主な生育地は千葉県船橋市とある。1986~2019年はNHKでディレクター、プロデューサーとして「歴史秘話ヒストリア」「天才画家の肖像 葛飾北斎」など多くのドキュメンタリーに関わる。現在は桜美林大学教授で、メディア産業、映像制作などについて教えているという。
ほぼ一人で作ったのは自分のための覚書として、個人目線での映像を残しておきたかったから。2020年10月から1年半の年月をかけて製作、撮影は50日に渡り、撮った映像は120時間になったという。編集作業で105分の作品にしている。


作品名に「わたしたちの」を付けたのは、国民のという意味と、映画に登場する職員の方々の責任感を表そうと思ったからです。美術館に展示する、その見せ方に含まれる危険性を認識しながら、努力される職員の姿を映像に残しました。


日本で特集展覧会が行われる場合、新聞社や放送会社との共催になることがほとんど。これは国立美術館の予算が極端に少なく、メディアに頼らざるを得ないため。この形態は日本の美術館だけの特殊事情。外国の国立美術館でこうしたことはないという。

 

 

 

 

 今月の懐かしい人


フランコ・ネロ
カトリックの総本山ヴァチカンに実在したアモルト神父を描く映画「ヴァチカンのエクソシスト」で、教皇を演じているのはマカロニ・ウエスタンの大スターだったフランコ・ネロ。マカロニ・ウエスタンは10年も持たず消えていったが、そのスターの中でもネロはその後も様々な役で活躍した。1967年の「キャメロット」で共演したバネッサ・レッドグレイヴと長くパートナー関係だったが、2006年に正式に結婚している。
ネロと言えば、その眼力の強さが印象に残るが、今回の教皇役では流石にギラギラとしたものはなくなっていて、少し違う印象だった。

 

 

 

 

 今月のつぶやき


●浪曲がラジオやテレビで普通に流されていたのは、いつ頃までだったろうと考えた「絶唱浪曲ストーリー」。高校生だった1960年代半ばころまでは聞こえてきたと思うが、当時一番いけてない日本の音楽くらいに思っていた。今回この映画を見て、聞いて、浪曲は結構いいじゃないか、日本のリズムの元かもねと思った。玉川奈々福の人気が出てきたと聞いたのは10年前頃だったろうか?

 

●ハスキーボイスが魅力的な伊藤沙莉が主演した「探偵マリ子の生涯で一番悲惨な日」。今一番輝いている女優の一人の主演、題材も面白そうなのだが、この映画自体は今一つという感じだった。

 

●“あのA24製作”の映画として宣伝された「Pearl パール」は期待ほどには面白くなかった。写真で見た方が魅力的だったのが残念。

 

 

 

 

 



今月のトピックス:63年ぶりのストライキ  

 

Ⅰ 63年ぶりのストライキ

 

先月号でお伝えした脚本家組合のストライキは5月3日に始まり、現在もなお継続中だ。そこに、7月14日から全米映画俳優組合のストライキが始まった。映画に関係する2つの組合がストライキを同時に行うのは、前回の1960年以来63年ぶりとなるようだ。今のところ2つのストライキの終焉は見えていない。長引くことも予想されているようだ。


脚本がなく、俳優もいないのであれば映画製作は不可能だ。映画産業に対する影響は計り知れない。5000億円の損失になるという予測もあるらしい。
俳優組合のストライキ関連で話題になったのは、予定していたトム・クルーズの来日が中止になったことだ。7月21日から日本で封切りされた「ミッション・インポッシブル デッドレコニングPART ONE」の舞台挨拶などの宣伝行動が予定されていたのだが、1週間前にストライキが発生、25回目の来日が不可能となった。さらに、この作品のPART TWOの撮影がストライキのために止まっているというニュースも入ってきた。


俳優組合がストライキに入った理由は、脚本組合のそれと同じで、配信の増加により収入が減少したというものだ。それに加えAIの使い方に対するものもある。今やAIを上手く使えば俳優が演技している画像を作ることができる。俳優を使う割合を減らすことができるのだ。
俳優組合は1980年にもストライキをしている。その理由は、劇場用映画がビデオ化される時の再使用料を巡る戦いだったようだ。


今回と同じように2つの組合が同時ストライキをした1960年は、劇場用映画がテレビ放送される時の再使用料に関するもので、ストライキの結果ルールができたという。
今回のストライキで、何かが決定されるだろうか?

 

 

Ⅱ 刈谷日劇がニュースになった日


広末涼子とのW不倫のお相手鳥羽周作氏は、今回の騒動の暫く前からNHKの「きょうの料理」に出演していた。発覚した時点で6月27日に放送される「強火で行こうぜ!フライパン1つで作る絶品パスタ」がテキストに掲載されていた。丁度手軽に作れるパスタ料理を探していたので、6月上旬には作って食べてみた。確かに美味しいスパゲッティを手軽に作ることができた。今までの料理人とはちょっと違ういたずら小僧のような風体が印象に残る人だ。
代々木上原にある創作フレンチレストラン「sio」のオーナーシェフで、ミシュランの一つ星を獲得している。
彼とそのレストランについてのドキュメンタリー映画「sio 100年続く、店のはじまり」が封切られたのは2023年4月21日だった。見に行こうと思っていたが、東京では池袋と吉祥寺のみという普段行きつけない映画館で、上映期間もそれほど長くはなかったため見逃していた。
いつかどこかで見られるだろうと思っていたら、騒動が発覚したという状況。その後の追っかけニュースに出てきたのが、このドキュメンタリーは全国で公開中止が相次ぎ、最後に公開されるのは7月7日から刈谷市でというもの。表題しか読んでいないので、記事の中で映画館名が書かれていたかは知らないが、現在刈谷市にある映画館は刈谷日劇しかないはず。その後、刈谷市での上映も中止となったというニュース表題も見かけたので、実際には上映されなかったようだ。

 

 

 「題名の前に」は続く

 

先月号でお伝えした、日本語題名の前にローマ字が来る問題。今月もまだ続いていた。


今月は次の3本。


To Leslieトゥ・レスリー、 Pearlパール、 Closeクロース


こうなると、映画館における今年最大の流行になるかもしれない。

 

 

 

 

今月はここまで。
次号は、「9月になれば」を歌いだしそうな8月25日にお送りします。

 

 

 


                         - 神谷二三夫 -


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