2024年11月号 アイダ・ルピノの衝撃back

 

10月の下旬になっているのに、
夏日になってしまうとは。
予想と違う方向にものが進む時、
それを楽しむ習慣を身に付けるのは、
そう、それは映画館!

 

 

 

 

 

今月の映画

 

9/26~10/25の夏日が平気で続いていた30日間に出会った作品は46本、
邦/洋画は15/31とほぼ1/2の割合だったが、
新/旧は28/18と旧作の割合が高かった。
これはひとえに外国映画の旧作がアイダ・ルピノのために多かったということになる。
今月のトピックス参照。

 

 



<日本映画>

   15本(新11本+旧4本)

【新作】

心平 
傲慢と善良
ぼくが生きている,ふたつの世界 
ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ 
Cloudクラウド 
はじまりの日 
室井慎次 敗れざる者 
最後の乗客 
五香宮の猫 
徒花—ADABANA— 
拳と祈り 袴田巌の生涯

 

【旧作】
<映画で愉しむ 私たちの偏愛文学>
黒蜥蜴


<没後50年 映画監督 田坂具隆>
路傍の石 
女中ッ子 
長崎の歌は忘れじ 

 

<外国映画>

   31本(新17本+旧14本)

【新作】

トランスフォーマーONE
  (Transformers One) 
ジガルタンダ・ダブルX
  ( Jigarthanda Double X) 
サウンド・オブ・フリーダム
  (Sound of Freedom) 
ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?
  (What The Hell Happened to Blood Sweat & Tears?) 
憐みの3章
  (Kinds of Kindness) 
ビートルジュース ビートルジュース
  (Beetlejuice Beetlejuice) 
西湖畔に生きる
  (草木人間 / Dwelling by The West Lake) 
ヒューマンポジション
  (A Human Position) 
犯罪都市 Punishment
  ( The Roundup: Punishment) 
シビル・ウォー アメリカ最後の日
  (Civil War) 
花嫁はどこに
  (Laapalaa Ladies) 
ジョーカー フォリ・ア・ドゥ
  (Joker: Folie a Deux) 
二つの季節しかない村
  (Kuru Otlar Uatune / About Dry Grasses) 
エストニアの聖なるカンフーマスター
  (The Invisible Fight) 
破墓(パミョ)
  (Exhuma) 
ジョイランド わたしの戦い
  (Joyland) 
悪魔と夜ふかし
  (Late Night with The Devil)

 

【旧作】
<カメラの両側で…アイダ・ルピノ レトロスペクティブ>
青春がいっぱい
  (The Trouble with Angels)(監督) 
恐れずに
  (Never Fear)(監督) 
美人探し
  (Search for Beauty)(出演) 
優しき殺人者
  (Beware My Lovely)(出演) 
危険な場所で
  (On Dangerous Ground)(出演、一部監督) 
二重結婚者
  (The Bigamist)(監督、出演) 
望まれざる者
  (Not Wanted)(監督) 
暴行
  (Outrage)(監督) 
逃げる女
  (Woman in Hiding)(出演) 
秘境
  (Lust for Gold)(出演) 
口紅殺人事件
  (While The City Sleeps)(出演)、 
海の狼
  (The Sea Wolf)(出演) 
私の彼氏
  (The Man I Love)(出演) 
強く,速く,美しく

  (Hard, Fast and Beautiful)(監督)

 

 

 

Ⅰ 今月のベストスリー

  (新作だけを対象にしています)


① 拳と祈り 袴田巌の生涯
今年9月26日に無罪が確定した袴田巌さん。静岡県清水市で事件があった1966年6月30日から58年2か月26日目に迎えた喜びの日だった。監督の笠井千晶さんは静岡放送の報道記者としてドキュメンタリー番組に携わり、2002年より袴田秀子さんと親交を深め、20年以上プライベートでも交流を続けているという。2006年に退社後ニューヨーク留学を経て2008年より中京テレビ、2015年に独立してフリーランス。袴田家との交流によって可能になった多くの画像によって袴田巌さんの様々な表情を見せてくれる。2014年3月の東京拘置所からの釈放を中心に、まだ1か月も経っていない無実の日までの経緯を丁寧に描くドキュメンタリー。

 

② 五香宮の猫
想田和弘監督の観察映画第10弾。自分が見ているものをそのままに映画に撮るという発想で、特に大きな事件やメッセージは必要ないとするのが観察映画。この作品にして初めてこの理念に完璧に合ったと思わせる出来だった。五香宮に集まってくる猫の存在が、ゆっくりしていってと言っている。

 

③-1  花嫁はどこに
歌と踊りと2時間半を超すというのが特徴のインド映画界から、こんな映画が送られてきたので驚いた。主人公は二人の花嫁、女性が主人公になること自体も、インド映画をそれほど見ていないので想像できなかった。

 

③-2 悪魔と夜ふかし
オーストラリアからやってきた面白い映画はコリン・ケアンズ&キャメロン・ケアンズの兄弟が、脚本・監督・編集を担当して作られている。共に50代前半の3歳違いの兄弟はテレビ業界で経験を積み、映画には12年前に進出。今回はテレビの経験を活かし、1977年年のハロウィンの夜の生放送番組のビデオが発見されたという設定で、当時の「エクソシスト」等のオカルトブームに目配りしつつ、テレビ制作の裏も見せるという趣向だ。

 

 

 

映画館で楽しめる映画が他にも沢山。(上映終了済作品もあります。)


トランスフォーマーONE:日本の玩具から映画化されたトランスフォーマーシリーズは2007年に開始され2023までに7作が製作された。それなりに集客をしてきたが、あまり見てこなかった。今回のONEは1作目という意味のONEで、始まりの物語を完全アニメで作られた。人間が出てこないお話で、この方がほぼ漫画のように楽しめた。

 

サウンド・オブ・フリーダム:児童誘拐・売買といった犯罪が国際的に行われる中、少年少女の救出に挑んだ実在の人物の戦いを映画化した作品。映画の最後には主演したジム・カヴィーゼルのスピーチが2分以上にわたり流される。世界では200万人の子供が行方不明になっているとテロップが流れる。驚きの世界だ。

 

ぼくの生きている、ふたつの世界:耳の聞こえない両親の間に生まれた五十嵐大さんのエッセイ「しくじり家族」からの映画化。祖父は元ヤクザ、祖母は新興宗教にはまるという家族の中で育てられた主人公・大は、いつも両親の手話通訳をしながら育ってきた。母親に厳しい言葉を投げたりもしてきた。そうした環境が嫌で、高校卒業後、家を離れ上京する。一人で生きることを選ぶのだ。いずれにしても厳しい環境を描いている。

 

ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?:骨太のボーカルで繰り出すロックが好きだったブレッド・スウェット&ティアーズは、考えて見れば短い期間でいつの間にか消えてしまった。その実際を描くドキュメンタリーを見て、驚きの真実を知った。

 

ビートルジュース ビートルジュース:1988年の「ビートルジュース」の続編が35年の時を経て作られた。題名は2倍になって「ビートルジュース ビートルジュース」だ。35年経っても、監督のティ・バートン、主演の3人、マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラは同じというのも良かった。登場人物も600歳とかのビートルジュース以外は同様に年を取ったという設定なので、違和感なしで楽しめた。

 

Cloud クラウド:黒沢清監督の新作は、必死に生きる若者が主人公。工場の上司がグループのまとめ役にしようとするくらい優秀だが、彼は転売ヤーもしていて、工場を辞め転売ヤーに専念する。その中で多くの相手に憎まれることとなり、ある時その人々が彼を殺しに来るのだ。殺す方も集団の中にその意識を埋没させながら…。来年の米アカデミー賞の国際長編映画賞の日本代表に選ばれた作品。

 

シビル・ウォー アメリカ最後の日:アメリカが分断して、連邦政府から19州が離脱し、カリフォルニアとテキサスの西部連合が政府軍と闘うという状況下、大統領のインタビューをしようとワシントンを目指すジャーナリストたち。察するにこの大統領がちょっと酷そうで…。確かに、もしトランプが当選したら、この大統領のようになるかもなどと、現在のアメリカを想像しながら見ると、緊張感が増すかも。監督・脚本のアレックス・ガーランドは小説家→脚本家→監督ときた人で、小説家としては映画化もされた「ザ・ビーチ」、脚本家としては「28日後…」という代表作がある。

 

二つの季節しかない村:トルコ東部の村を舞台に、村の小学校で4年目になる男性教師はイスタンブールの学校への転任を目指す。そんな時、ある生徒から不適切な身体的接触があったと投書される。どちらかといえば目をかけていた女子児童からだったことに怒りを感じるのだった。

 

はじまりの日:ふたりの主演者の圧倒的歌唱力が、この作品のすべてといえるだろう。かつてロックスターとして活躍した男は還暦近く、歌うことを封印して清掃会社でビル清掃をしている。同じ清掃会社で働く女性は20歳くらいの若さ、歌うことで自分の気持ちを表現している。男を演じるのは元JAYWALKのヴォーカリスト中村耕一、女はフィリピン出身で日本の舞台ミュージカルで活躍している遥海(はるみ)で二人の歌を聴くだけでも一見の価値あり。監督はニューヨーク在住の日比遊一。

 

破墓(パミョ):跡継ぎが代々奇妙な病気にかかるのは何かの呪いかもと、依頼された祈祷師と風水師などがその家の墓を解体してみると、その下には…。日本語が結構飛び交う韓国映画は、豊臣秀吉の朝鮮出兵までさかのぼる長い呪いを見せる。攻められた方はその記憶を長く覚えている。

 

 

 

 

 


Ⅱ 今月の旧作

 

<日本映画>
<映画で愉しむ 私たちの偏愛文学>黒蜥蜴
江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が舞台用に脚本化、丸山明宏が主演した舞台は人気を集めたと記憶している。今回調べてみると、1968年の丸山主演以前に、1962年に初代・水谷八重子が演じていた。丸山は何度も再演しているし、更に他の女優による舞台も最近まで上演されている。オペラ化もされ、宝塚でも公演されている。
1968年4月3日~26日に上演された舞台の人気に合わせ、同年8月14日に封切られた丸山主演の映画が今回見た作品だ。深作欣二が監督したもので、丸山の人気が話題になっていた時期の作品で流石に艶のあるものだった。三島由紀夫も特別出演していて、丸山と熱いシーンを見せている。

 

<没後50年 映画監督 田坂具隆>

国立映画アーカイブ(旧フィルムセンター)で特集上映されている田坂具隆(1902~1974)監督作品。2回に分けて行われていて10月分は終了したが、11月は11/5~24の期間で開催される。
庶民の生活に寄り添う優しい映画が多いかなと想像していた。今月見たのは3本で、「路傍の石」「女中ッ子」の2本はその範疇だが、突然「長崎の歌は忘れじ」という被爆地長崎の映画が入っていた。調べると、田坂監督は広島で被爆していて、闘病していた時に構想したのがこの映画だという。1952年の作品で、思い出せば1950年代には他にも原爆に関連した作品が結構あったのでは。

 

 

<外国映画>

渋谷シネマヴェーラの特集<カメラの両側で…アイダ・ルピノ レトロスペクティブ>にかなり通った。カメラの両側でとあるのは、俳優としてキャリアをスタートさせた彼女は、途中から監督も始めたからだ。女性監督がまだ珍しかった時代に、女優の片手間仕事としての監督業ではなく、堅実な作品を多く作った。今回の特集でそのことを知った。今回の特集では22本が上映されたが、内8本が監督作(出演もしている作品もある)、出演だけの作品が14本となっている。今月見た映画一覧の<外国映画>の【旧作】の作品名の後ろに(監督)(出演)等を入れている。今月のトピックスも参照よろしく。

 

 

 

 

 

Ⅲ 今月のトークショー

 

10月6日 渋谷シネマヴェーラ「恐れずに」上映後トークショー 三宅唱監督 聞き手 梅本健司氏
アイダ・ルピノの研究者と言う梅本氏と映画監督の三宅唱監督の対談は、あまりに細かい撮影の方法とかについての話となり、その分析力には驚いたものの、DVD等で繰り返し見ているような状況でなければできない話で、ちょっとゲンナリ。今の映画を見る状況はここまで進化している(?)のかと感じた。


 

 

 

 

Ⅳ 今月のつぶやき(良いことも、悪いことも)

 

●1970年前後の世界情勢とロックの関係を描く「ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?」。まさかアメリカ政府からの要請で行った東欧でのコンサートのために、あのロックが消えていったとは思いもしなかった。

 

●南北戦争以来のアメリカの内戦を描く「シビル・ウォー アメリカ最後の日」。勿論架空の話で近未来SFだが、こういう映画を作ることができるというか、余りに現実離れしていれば映画自体が作られなかっただろうと思われる現在の状況が心配だ。

 

●<アイダ・ルピノ レトロスプクティブ>で見た「青春がいっぱい」はヘイリー・ミルズが主演する1966年のガールズムーヴィー。1946年生まれのヘイリーは1959年「追いつめられて」、1960年「ポリアンナ」等で天才子役として人気があった。父親は名優ジョン・ミルズ。「青春がいっぱい」はティーンエイジャーの女の子をヘイリーが楽しんで演じている。この映画と同じ年に「ふたりだけの窓」に出演。この作品の監督の一人ロイ・ボールディングと1971年に結婚するが、出会った1966年時点ではヘイリー20歳、ロイ53歳でしかも既婚だったということで浮気だったのだ。1977年に離婚、ヘイリーはその後も色々あったようだが現在78歳で、現役俳優である。

 

●こんなにつまらないのは何故だろうと思いながら見た「ジョーカー: フォリア・ア・ドゥ」。この作品はミュージカルと呼んでもいいだろう、多くの歌が出演者によって歌われているという意味では。しかし、それらの歌は他のミュージカル等の歌で、しかも今回の作品に合うように歌われるのだが、これは悲惨である。それらの歌を知っている者の、楽しかった記憶を総て消そうとするのだから。途中で出ていこうかとも思ったほどだ。

 

 

 

 



今月のトピックス:映画館の作法

 

Ⅰ アイダ・ルピノの衝撃  

 

アイダ・ルピノという名前は知っていた。今回の特集では見なかったが、彼女の監督としての代表作「ヒッチハイカー」や出演した「ハイ・シエラ」をこれまでに見ていたからだ。今回改めて彼女について知ろうと思いWikipediaでアイダ・ルピノを検索したが、以下のような簡単な記述しかなかった。
“1933年に映画デビュー、大スターではなかったがハードボイルド映画のヒロイン役で印象を残す。タフなイメージから、ベティ・デイヴィスと比べられることが多かった。”
この他に主な作品として出演作29本と監督作8本がリストアップされている。しかし文面では映画59本に出演とある。多分日本で公開された作品があげられているのだろう。
もう少し情報を得ようと英語のWikipediaを見ると、30倍くらいの細かい情報があった。こんなところに日本と英米での評価・人気の違いが現れている。
1918年ロンドン生まれのルピノは、女優の母とミュージカルコメディのスターの父に育てられ、妹のリタと共に小さい頃から舞台に出るようになった。ルピノは7歳で戯曲を書き、10歳までにシェイクスピア劇の主要な女性役を暗記していたという。
1931年には端役で映画に出演、ワーナーやパラマウントの作品に出るようになる。1930年代半ばには12本以上の映画に出演、その演技力からドラマチックな女優として受け入れられ、1941年にはワーナーでラオール・ウォルシュ監督の「ハイ・シエラ」でハンフリー・ボガートと共演した。しかし、その後は時に役が気に入らず出演を拒否したため、ワーナーからは干されてしまう。この休職中にルピノは撮影や編集の仕事を観察し、更に監督という仕事に興味を持つようになった。そして、1949年の「望まれざる者」に出演中、監督のエルマー・クリフトンが急病になった時、代理でメガホンを取った。監督としては表示されなかったが。同様に1951年の「危険な場所で」では監督ニコラス・レイが病気の時、彼女が演出をしたと言われる。
彼女は3回結婚していて、最初は俳優のルイス・ヘイワードと1938年に結婚し1945年に離婚している。1948年にはプロデューサーのコリア―・ヤングと結婚、夫を社長、彼女は副社長でフィルムメイカーズという映画製作会社を立ち上げ、「恐れずに」「暴行」の彼女の監督作品を製作した。しかし、1951年9月にルピノは離婚を申請、この時彼女は3番目の夫ハワード・ダフとの子供を身ごもっていたという。ダフは俳優で1950年の「逃げる女」でルピノと共演していた。二人は1951年10月に結婚している。
1953年にアイダ・ルピノは「二重結婚者」を監督・出演しているが、この脚本を書いたのは2番目の夫コリア―・ヤングであり、ヤングはルピノが妊娠中に俳優のジョーン・フォンテーンと結婚、フォンテーンはこの映画に主演しルピノと共演している。
分かりましたか?落ち着いてお読みください。

 

ルピノの監督作は、一見普通の、特に派手でもない作品だが、扱ったテーマは婚外妊娠、重婚、ポリオ、レイプなど当時のハリウッドが避けていたものだった。多くの作品で若い女性が主人公で、男性社会の中で女性の不利な面に眼を向けているが、フェミニストというより自分の信念に忠実な人の側に立っているという印象だ。本当のことを描きたいという気持ちがあったのだろう。さらに、監督作とされる8作の内、1966年にヘイリー・ミルズ主演で撮った「青春がいっぱい」の112分以外は、上映時間が短く71分、75,78,79,81,82,92分となっている。テンポよく作られ、更に内容が濃いため短いとは感じられない。人物造形がはっきりしてドラマがしっかりしている。
出演だけの作品を見ていても、同様な印象を受けるのはルピノマジックに罹っているためだろうか?
1956年に作られた「口紅殺人事件」は巨匠フリッツ・ラング監督が多くのスターを使って新聞社を舞台に権力争い、友情、恋愛、アクション迄含むミステリーだ。ルピノはベテランのコラムニスト役で出演していて楽しめたが、彼女の監督作品に比べると作品全体の人間の深さが足りないと感じてしまった。これにはビックリ。
今回の特集で上映された22本のうち14本を見たのだが、もっと見ておけばよかった。もっと見たいと、今や“ルピノ”ロス状態だ。

 

 

 

 

 

Ⅱ 映画祭の季節


秋は芸術の季節、映画祭の季節。東京では様々な映画祭が1年を通して開催されているが、10~12月にかけては2つの大きな映画祭が行われる。

 

第37回東京国際映画祭(略称TIFF) 
10/28(月)~11/6(水)の10日間 日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区  
部門と映画本数は次の通り
コンペティション:15本(内、日本関係作3本)  アジアの未来:10本(内1本)
ガラ・セレクション:13本(内5本)  
ワールド・フォーカス:ナンニ・モレッティ監督特集の3本、生誕100周年マルチェロ・マストロヤンニ特集の5本、第21回ラテンビート映画祭IN TIFFの5本、メキシコの巨匠アルトゥーロ・リプステイン特集の5本を含み27本
アニメーション:13本(内8本)
Nippon Cinema Now:監督特集入江悠監督作品5本を含み12本
日本映画クラシックス:生誕100周年増村保造特集の4本、没後10年高倉健特集の3本、ゴジラ4Kデジタルリマスター版の1本を含み8本
ウィメンズ・エンパワーメント:シンポジウムで上映される1本を含み9本(内3本)
ユース:TIFFティーンズの3本、TIFFチルドレンの短編3本、TIFFティーンズ映画教室での短編4本を合わせて10本(内短編5本)
TIFFシリーズ:3本(内2本)  サーチライト・ピクチャーズ設立30周年企画:6本
サモ・ハン マスタークラス:1本  黒澤明の愛した映画:5本(内1本)
特別上映:コロンビア・ピクチャーズ100周年記念の1本を含み4本(内1本)
TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督吉田喜重:13本(内13本)

 

以上にあげただけでも149本の映画が上映されるが、オープニングとクロージングの2作品を足すと151本となり、その他にも屋外上映会で今までのヒット作が数多く上映される。
上映以外にも多くのシンポジウム、講演会などが開かれる。
詳しく知りたい方は投稿国際映画祭2024のサイト(第37回東京国際映画祭(2024))をご参照ください。

 

第25回東京フィルメックス
11/23(土)~12/1(日)の9日間 有楽町・銀座地区
コンペティション:10本  
特別招待作品:オープニング、クロージングを含み11本(内、日本関係作1本)
メイド・イン・ジャパン:4本

 

こちらはまだ映画祭の冊子ができていないので、次のサイトから情報を得た。
TOKYO FILMeX 2024 - 第25回「東京フィルメックス」

 

 

 

 

 

Ⅲ 映画館の作法 追加希望


多くの映画館で映画を見る時の注意事項を本編上映前に流している。
携帯電話は電源オフに、劇場内は禁煙、上映中のおしゃべり禁止、上映映画の撮影・録音禁止などだ。アニメで注意を呼び掛けたり、公開予定の作品の場面を拝借したりして、こうした事項を伝えるものが殆どだ。
出来ればこれに、「身体を前に乗り出さない」を追加して欲しいものだ。最近は階段状の映画館が多いが、それでも体を乗り出されると後ろの人はかなり見にくいはず。後ろにも映画を見ている人がいることを認識していない人が時にいる。乗り出してみないことが映画館のマナーですと最後にでも付け加えてほしいものだ。

 

 

 

 

今月はここまで。
次号は、師走はすぐそこの11月25日にお送りします。



                         - 神谷二三夫 -


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