2026年1月号 新しい映画館back

 

本日はクリスマスで、

1週間後は元旦という年末だ。

毎年繰り返される忙しい時期に、

少しでも落ち着きたいと思ったら、

例年のように映画館へ

 

 

 

 

今月の映画

 

11/26~12/25の師走らしく忙しかった30日間に出会った作品は46本、

邦/洋画は12/34、洋画が圧倒しているが、16本の旧作がその要因。

新作だけでは12/18となっている。



<日本映画>

   12本(新12本+旧0本)

【新作】
医の倫理と戦争 

ナイトフラワー 

栄光のバックホーム 

兄を持ち運べるサイズに 

金髪

Ryuichi Sakamoto Diaries 

みんなおしゃべり 

ペリリュー 楽園のゲルニカ 

WINDBREALER、 天文館探偵物語 

新解釈 幕末伝 

星と月は天の穴

 

<外国映画>

   34本(新18本+旧16本)

【新作】
KILL超覚醒

  (Kill) 

ブラックフォン2

  (Black Phone 2) 

レッツ・ゲット・ロスト

  (Let's Get Lost) 

手に魂を込め,歩いてみれば

  (Put Your Soul on Your Hand and Walk) 

ペンギン・レッスン

  (The Penguin Lessons) 

殺し屋のプロット

  (Knox Goes Away) 

悪魔祓い株式会社

  (Holy Night: Demon Hunters)

マルドロール 腐敗

  (Maldoror) 

シャドウズ・エッジ

  (捕風追影 / The Shadow's Edge)、

ズートピア2

  (Zootopia 2) 

エディントンへようこそ

  (Eddington) 

WEAPONSウェポンズ

  (Weapons) 

ジ・エンド

  (The End) 

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ

  (Avatar: Fire and Ash) 

プラハの春 不屈のラジオ放送

  (Vlny) 

世界一不幸なお針子の人生最悪な1日

  (Sew Torn) 

ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行

  (A Big Bold Beautiful Journey) 

ゴッホ 最期の手紙

  (Loving Vincent)

 

【旧作】

<ピーター・ローレ 変幻自在>

渡洋爆撃隊

  (Passage to Marseille) 

狂恋

  (Mad Love) 

ホテル・ベルリン

  (hotel Berlin) 

悪魔をやっつけろ

  (Beat the Devil) 

追い詰められた男

  (Der Verlorene) 

罪と罰

  (Crime and Punishment) 

仮面の裏側

  (The Face Behind The Mask)

 

<ミュージカル・ミュージカル>

スイング・ホテル

  (Holiday Inn) 

踊る結婚式

  (You’ll Never Get Rich) 

カッスル夫妻

  (The Story of Vernon and Irene Castle) 

ベル・オブ・ニューヨーク

  (The Belle of New York) 

コンチネンタル

  (The Gay Divorcee) 

セカンド・コーラス

  (Second Chorus) 

ヨランダと泥棒

  (Yolanda and The Thief) 

ロバータ

  (Roberta)

トップハット

  (Top Hat)

 

 

 

Ⅰ 今月のベストスリー

  (新作だけを対象にしています)

 

1  兄を持ち運べるサイズに

村井理子のノンフィクションエッセイ「兄の終い」を映画化、実に面白い映画になった。監督は「湯を沸かすほどの熱い愛」等を作ってきた中野量太で、“『面白い映画を作ったので観て!』と、自信を持って言いたくて、脚本から仕上げまで、真摯にこだわり抜いて作り上げました。”との発言通りになりました。徹底的ダメ兄貴をオダギリジョーが、妹を柴崎コウが、兄嫁を満島ひかりが演じてそれぞれ素晴らしい演技です。おすすめです。

 

2  星と月は天の穴

吉行淳之介の同名小説の映画化。脚本・監督は荒井晴彦。時代は1969年学生運動が高揚する中、それとはまったく関係のない40代の中年作家の愛と性を巡る生き方を描く。綾野剛が主人公を絶妙に演じ、荒井演出にしっかり応える。なんだか懐かしいほど落ち着いた映画で、画像の動きがほとんどないモノクロ画面で見せてくれる。

 

3-1  ペリリュー 楽園のゲルニカ

ペリリュー島というちょっと変わった名前は中学1年生の頃だったと思うが、図書室の本の中に見た記憶がある。戦記物の中にあったのだ。まさかその名前が漫画の世界にあるとは知らなかった。武田和義氏の同名原作漫画からのアニメ映画となった。漫画の絵柄はまさにかわいいというもので、これで戦争を描くので、その厳しさが少し和らぐとはいえ、現実の厳しい戦いはそのままだ。昭和19年9月5日から約2か月半繰り広げられたパラオ・ペリリュー島の戦いは、玉砕を禁じ持久戦で時間稼ぎをするという方針転換がされた最初の戦いだったという。

 

3-2  シャドウズ・エッジ

71歳になったジャッキー・チェンの新作。舞台はマカオ。彼が演じるのはベテラン刑事、ただし既に引退しているという設定だ。71歳なのだから不思議はない。捜査に行き詰った警察から難しい事件への協力を請われて乗り出すという設定だ。警察の若い精鋭達とチームを組み、最新テクノロジーも活用しての捜査を進める。ベテランの技の継承というテーマがスピードを持って描かれる。これがなかなかいい。ジャッキー健在でほっとする。

 

 

 

楽しめる映画は他にも沢山、映画館でどうぞ。(上映終了作品もあります)

 

◎医の倫理と戦争:見たのは平日の昼間だったのだが、映画館は結構混んでいた。満席に近い状態だったのが驚きだ。この題名から医師や医療に関係する人たちが来ていたのかなと想像する。第二次大戦中の中国における731部隊の人体実験が描かれる。戦後その事実は隠され、そこで活躍した医師たちが、戦後日本の医学界で中心に上り詰めたことも明かされる。

 

◎栄光のバックホーム:映画は阪神タイガースの横田慎太郎選手を描いている。2013年のドラフト会議でタイガースから2位指名されホープとして期待されながら、21歳で脳腫瘍を発症し、引退を余儀なくされた横田。2019年の引退試合で見せた奇跡のバックホームを中心に2023年に28才で亡くなるまでを描く。野球好きの方ならご存じだろう物語。このあまりにべたな作品がかなりの人気でヒットしている。

 

◎Ryuichi Sakamoto Diaries:2023年3月28日に71才で亡くなった坂本龍一の最晩年を追ったドキュメンタリー。自分は末期がんであると知った後、「残す言葉、残さない音楽」という言葉を日記に残し、映像としても記録することを決め、最後の3年半が映像として残された。2024年にNHKで「Last Days 坂本龍一 最後の日々」として放映されたものをベースに映画館用に作り直し作品。時々流れる日記の朗読は親友だったという田中泯が勤めている。

 

◎みんなおしゃべり:監督の河合健は、CODA(親がろう者の子ども)だという。脚本も書いていて、自分の経験から手話言語と音声言語の間に立つ葛藤を笑いの中に描く映画を作っている。ろう者の父と弟(主人公である姉は健常者)がいる家と、クルド人一家の微妙なすれ違いは人間のコミュニケーションの難しさを感じさせる。それにしてもろう者の手話演技の速さには驚いたが、その一人、主人公の父親を演じた手塚和義は2006年に世界初のろうプロレス団体「闘聾門」(とうろうもん)を立ち上げた人物で、今作品で演技初挑戦という。これも驚き。

 

◎手に魂を込めて、歩いてみれば:イランからフランスに亡命した女性監督セピデ・ファルシが、知り合ったガザ北部に暮らす24歳のパレスチナ⼈フォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナとの1年間に渡るビデオ通話を映画にした作品。撮影されたのは2024年からで、約1年後の2025年4 ⽉15 ⽇、本作のカンヌ映画祭上映決定 の知らせを、ファトマは喜んだが、その翌⽇、イスラエル軍の空爆でファトマを含む家族7⼈が殺されたという。

 

◎ペンギン・レッスン:1976年のアルゼンチン、名門学校で英語を教える英国人のトムは

人生を斜めに見ていた。休暇中の旅先で出会ったペンギンと暮らすことに…。世界的ベストセラーノンフィクション「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」の映画化。トムを演じるスティーブ・クーガンが良い味。「フル・モンティ」のピーター・カッタネオが監督、脚本を「あなたを抱きしめる日まで」のジェフ・ポープと英国人が作っている。

 

◎殺し屋のプロット:マイケル・キートンが製作・監督・主演をした2023年の作品。「バットマン」シリーズなど有名作品に主演し、今までにも監督・製作した作品もあるが、監督・製作という点ではこの作品が一番良いのでは。今回は殺し屋を演じるが、徐々に記憶を失うという病にかかっている。余命時間も数週間という事態だ。その緊迫感が伝わってくる。

 

◎マルドロール 腐敗:ベルギーではダルデンヌ兄弟というカンヌ映画祭での受賞経験のある監督チームが有名だが、「マルドロール 腐敗」の監督ファブリス・ドゥ・ヴェルツも力を持っているように感じる。脚本も書いている。彼は<ベルギーの闇3部作>(「変態村」「地獄愛」「依存魔」)で有名だが、この3部作は見ていない。「マルドロール」にもベルギーの闇を感じさせる暗さがある。主人公の内面に切り込んでいく力がある。

 

◎エディントンへようこそ:2020年コロナ禍でロックダウンされたニューメキシコ州の小さな町エディントンが舞台。市長と保安官がマスクをする/しないの小競り合い、そして保安官は突如市長選挙に立候補を決め、町は混乱に陥る。カルト集団の教祖も現れ…。脚本・監督はアリ・アスター、「ヘレディタリー 継承」「ミッドサマー」の監督は再び混とんとした社会を描いている。

 

◎WEAPONSウェポンズ:ペンシルベニア州の小さな町の小学校、ある朝その一つの教室には一人の生徒しかいなかった。残り17人は深夜2時17分に家を出て失踪していたのだ。この謎に挑む教師と、いなくなった息子を探す父親。この魅力的な謎ときが、快適なスピードで描かれる。

 

◎ジ・エンド:環境破壊により地表が居住不可能になってから25年経過した世界。地下シェルターに暮らす一家と親友、執事等の生活を描く。時々歌が挟まれる。ミュージカルと言えなくはないが、それにしては一人を除いてミュージカル的歌唱とは思えない。

 

◎アバター ファイヤー・アンド・アッシュ:アバターシリーズの3作目、全5作が予定されているシリーズの中間点だ。ジェームズ・キャメロン監督は今回も壮大な物語を見せてくれる。異世界の描写も半端ない不思議な世界だ。

 

◎プラハの春 不屈のラジオ報道:1968年は世界で色々な変革・事件が起きた年だった。ベトナム戦争反対運動、多くの国での学生運動、中国の文化大革命など。そんな中でもチェコスロバキアにおけるプラハの春事件は忘れ難い。ソ連の共産主義支配下にあった東欧諸国の中で、チェコスロバキアにソ連軍が侵攻する。そうした中、真実を伝えようと、発信基地を移動しながら抵抗するラジオ関係者を描く。

 

◎ゴッホ 最期の手紙:この映画2017年に日本で公開されているらしいが記憶になかった。今回上映されているのは東京都写真美術館だ。これほどこの美術館にふさわしい映画はなかっただろう。何故ならこの映画は全編絵画だけでできているアニメーション映画だからだ。製作者は125人の画家の協力を得て、すべての画面をゴッホの絵に似せた油絵で映画を作ったのだ。アニメの画面の絵をすべて油絵で作ったのだ。グリーンスクリーンで俳優に演じさせ撮影、これをキャンバス上に投影し、画家がそれに合わせて背景(ゴッホの絵となったもの)と人物の絵を描いたという。完成には4年を要したらしい。これには心底驚き、感心した。

 

 

 

 


Ⅱ 今月の旧作

 

今月の旧作は渋谷シネマヴェーラでの2つの特集上映

 

<ピーター・ローレ 変幻自在>

ピーター・ローレ(1904-1964)はオーストリア・ハンガリー帝国生まれのユダヤ人。17歳で舞台俳優としてデビュー、その後ドイツ映画の「M」(1931年)で評判となるも、ナチス台頭によりパリに亡命。さらにイギリスに移住しヒッチコックの「暗殺者の家」(1934年)に出演、その後ハリウッドに渡り、幾多の名作に出演(「マルタの鷹」「「カサブランカ」「毒薬と老嬢」「海底二万哩」等)した。ハリウッドでは重要な脇役として活躍した。特異な風貌、小男ながら眼光鋭く、ただ者じゃない雰囲気。忘れられない俳優だ。今回の特集では主演作品も含まれ、脇にいるちょっと変わったというか、変な男という彼のイメージとは違う面も見ることができた。

 

見たのは次の7本。

 

「渡洋爆撃隊」「狂恋」「ホテル・ベルリン」「悪魔をやっつけろ」「追い詰められた男」「罪と罰」「仮面の裏側」

 

珍しい作品が2本、1本は1951年西ドイツで作られた「追い詰められた男」で、ローレが監督、原作、脚本、主演の一人4役。この唯一の監督作がこけてしまい、ハリウッドに戻ることになったという。

もう1本は「罪と罰」、1935年名匠ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督により作られたドストエフスキー原作の映画化だ。ローレはラスコーリニコフを演じていて、悩める青年の苦悩を表現している。

 

<ミュージカル・ミュージカル>

1931~1952年の間に作られたアメリカのミュージカル映画を24本集めた特集。バラエティに富んだ作品が並んでいるが、主演したスターでいえば次のようになる。

 

フレッド・アステア: 11本、この内ジンジャー・ロジャースと共演したものが5本

 

ジュディ・ガーランド: 4本、この内ミッキー・ルーニーと共演したものが3本

 

ジーン・ケリー: 4本、この内2本はケリーとスタンリー・ドーネンが共同監督

 

残りの5本は、エディ・キャンター、ディック・パウエル、ジューン・アリソン、エスター・ウィリアムズ、ダニー・ケイが主演している。

 

今回見たのは次の9本。

 

「スイング・ホテル」「踊る結婚式」「カッスル夫妻」「ベル・オブ・ニューヨーク」「コンチネンタル」「セカンド・コーラス」「ヨランダと泥棒」「ロバータ」「トップハット」

 

この9本すべてにフレッド・アステアが出演している。

「スイング・ホテル」はビング・クロスビー(ホワイト・クリスマスという歌はこの映画で歌われた)とダブル主演、「踊る結婚式」はリタ・ヘイワース、「ベル・オブ・ニューヨーク」はヴェラ・エレン、「セカンド・コーラス」はポーレット・ゴダード、「ヨランダと泥棒」はルシル・ブレマー、それ以外の4本はジンジャー・ロジャースが相手役だ。

 

 

 

 

 

Ⅲ 今月の懐かしい人

 

☆ケヴィン・クライン

「ビューティフル・ジャーニー」のエンドロールで出演者を見ていたら、ケヴィン・クラインの名前があったので驚いた。とっさには演じた役が思い出せない。ケヴィン・クラインといえば「ソフィーの選択」でメリル・ストリープの相手役として日本では知られるようになった。その後調べて、役はレンタカーショップの人ということが分かった。そうだったのか、78歳になったクラインの容貌に気づけなかったのかもしれない。

 

彼はどちらかといえば舞台の人で、ブロードウェイのトニー賞を3度受賞している。映画のアカデミー賞は1988年の「ワンダとダイヤと優しいやつら」で助演男優賞を受賞だ。演劇のこともありニューヨーク派という感じの人だ。

1989年に16歳年下の若手アイドル女優フィービー・ケイツと結婚したのには驚いた。離婚することなく結婚生活は円満らしい。二人の子供に恵まれ、長男のオーウェン・クラインは俳優の後、映像作家に、妹のグレタ・クラインはシンガーソングライターになっている。

 

 

 

 

Ⅳ 今月のつぶやき(良いことも、悪いことも)

 

●731部隊を描いていて驚いた「医の倫理と戦争」は題名通りの内容だと感心した。戦時における負の記憶をきちんと描いていてよかった。

 

●ガザに住むフォトジャーナリストのファトマがビデオ通話画面に向かって話す姿だけでほとんどできている「手に魂を込めて、歩いてみれば」。話すときはいつも笑顔を絶やさず、明るい彼女だが、それだからこそガザから外に行くことができないつらさが伝わってくる。

 

 

 

 

 



今月のトピックス:新しい映画館

 

Ⅰ 新しい映画館  

 

12月19日東京・神保町に新しい映画館が誕生した。「CineMalice(シネマリス)」だ。

シアター1は67席、シアター2は64席の2スクリーンがあり、シアター1ではロードショー及び特集上映を、シアター2では準新作や旧作を中心に上映する。シアター2では「サブスク制」と称する鑑賞システムを採用、月額2500円、または年額2万2000円(ともに税込)の会費を支払うことで、年間約50本の上映作品が見放題になるという。

支配人の稲田良子さんは、「映画館で映画を観る楽しさを、より多くの人に届けたい。特に若い世代にこそ映画館へ足を運んでほしい」と語る。

神保町にはかつてミニシアターの先駆けとなった岩波ホールがあったため、ミニシアターの聖地ともいわれる。しかし、岩波ホールは2022年7月29に閉館、さらに稲田さんが通っていた飯田橋ギンレイホール(こちらは1年間見放題という年1万円の年間パスがあった)も2022年11月27日に閉館となってしまった。こうした状況に対し、新しいミニシアターを作り、映画を見る場を提供したいという思いから生まれた映画館。

今も映画館の状況は明るくはない。年明けには新宿のシネマカリテと池袋のシネリーブルが閉館となる。本来はシネマリスを実際に見てから紹介したかったが、暗い状況の中、明るい動きもあることをお伝えして新年を迎えることにした。




 

Ⅱ  フレッド・アステア


中学生の頃洋画を見るようになり、と言っても田舎の中学生には簡単に洋画を見る機会もないため、テレビ放映される作品をよく見ていた。そこで出会ったのがフレッド・アステアの作品群である。コンチネンタル、ロバータ、トップハット、艦隊を追って、有頂天時代、躍らん哉、気儘時代、カッスル夫妻といった作品を見た。

重さのない軽い映画が多かった。気楽に見て楽しめた。もちろん彼の踊りにも魅せられた。ジンジャー・ロジャースとのラブコメ的なストーリーと二人のダンスにも感心した。

今月の旧作に書いたように、今月何本かのアステア作品を見た。今までにも名画座で上映される都度見てきたから、映画館で見るのが初めてではない。

今回改めて感じたのは彼の踊りの軽さである。まるで浮かんでいるようだ。スリムだから実際の体重も軽いだろうが、踊りの動きには全く重さがない。

ミュージカル映画も映画館で多く見てきたが、こんな踊りができる人はいなかった。

彼の後に出てきた踊りのスターといえばジーン・ケリーだが、彼は力強い踊りをする。踊りに魅せられた映画では「ウエストサイド物語」だが、力強いスピードの踊りだった。

フレッド・アステアは唯一無二の存在だと確信した。

 

 

 

次号は、元旦にお送りする予定の新年特別号です。

 

どうぞ、良い年をお迎えください。



                         - 神谷二三夫 -


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