季節の変わり目は行きつ戻りつ変化していく。
2月は寒い日と暖かい日が交互にやってきた。
そうして少しずつ春になっていく。
どんな変化があろうとも心落ち着くのは、
そう、映画館。
1/26~2/25の冬になったり、春になったりの31日間に出会った作品は
45本、邦/洋画は10/35となり、洋画の勝ち。
10本(新10本+旧0本)
【新作】
恋愛裁判
黒の牛
クスノキの番人
最後の命令
ほどなくお別れです
道行き
ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私
教場Requiem
夜勤事件
ミックスモダン
35本(新28本+旧7本)
【新作】
サリー
(莎莉 / Salli)
パンダプラン
(熊貓計劃 / Panda Plan)
アウトローズ
(Den of Thieves 2: Pantera)
アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス
(About Us But Not About Us)
役者になったスパイ
(Moskau Einfach!)
ランニング・マン
(The Running Man)
HELP 復讐島
(Send Help)
マーズエクスプレス
(Mars Express)
長安のライチ
(長安的荔枝 / The Lychee Road)
クイーンダム/誕生
(Queendom)
メラニア
(Melania)
CROSSING 心の交差点
(Crossing)
水の中で息をする 彼女でも彼でもなく
(Holding Back the Tide)
トゥギャザー
(Together)
射鵰英雄伝
(射鵰英雄傳:侠之大者 /
Legends of the Condor Heroes: The Gallants)
PROJECT Y
(Project Y)
鬼胎 黒い修道女
(Dark Nuns)
FREWAKA/フレワカ
(Fréwaka)
ツーリストファミリー
(Tourist Family)
クライム101
(Crime 101)
私のすべて
(Mon inseparable)
ブゴニア
(Bugonia)
マライコッタイ ヴァーリバン
(Malaikottai Vaaliban)
スペルマゲドン
(Spermageddon)
レクイエム・フォー・ドリームス
(Requiem for a Dream)
センチメンタル・バリュー
(Affeksjonsverdi / Sentimental Value)
Cat Video Fest
(CatVideoFest 2025)
キャロル・キング&ジェームス・テイラー ジャスト・コール・アウト・マイ・ネーム
(Carole King & James Taylor: Just Call Out My Name)
【旧作】
<ピーター・ボクダノヴィッチ インタビュー集「大映画術」刊行記念 監督たち>
黒猫
(The Black Cat)
ダイヤルMを廻せ!
(Dial M for Murder)
新婚道中記
(The Awful Truth)
暗黒街
(Underworld)
素晴らしき休日
(Holiday)
結婚相手を見つけます
(The Model and the Marriage Broker)
愛の嗚咽
(A Bill of Divercement)
(新作だけを対象にしています)
1 クライム101
犯罪小説の巨匠ドン・ウィンズロウの小説を原作としたクライムアクション。ロサンゼルスの国道101号線沿いで発生する多くの強盗事件。犯人、刑事、保険会社の女性社員、犯罪組織の若い男など、多くの人物を登場させ、それぞれの行動を細かく描くこの映画はまるで群像劇のよう。彼らの生き方を見せてくれる。クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、ハル・ベリー、バリー・コーガン、ニック・ノルティが出演。監督・脚本・製作の一人三役はバート・レイトン。初めて聞く名前だが、イギリスでドキュメンタリーを作って受賞、2018年に「アメリカン・アニマル」を監督した後は脚本家として活躍、今回が久しぶりの監督作となる。ヘムズワースの影の部分をうまく生かしていた。
2 センチメンタル・バリュー
監督はデンマークのヨアキム・トリアーで51歳。ラース・フォン・トリアー監督(「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」など)とは遠縁にあたるらしい。作品は映画監督の父親と女優である長女の葛藤を描く。父親とはいえ、20年くらい前に家族を捨て家を出てしまっていた。そんな父親が長女に新作の主演をしてくれと依頼に来るのだ。撮影は家族で暮らしていた実家だという。父娘であるからこそ許せないという感情がわきあがり、拒否をするのだが…。家族は一面最も難しい人間関係かもと思わせる。
3-1 アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス
このなんとも長い題名の映画はフィリピンからやってきた。今までフィリピン映画を見たことはあったろうか?思い出せない。今回の映画はほぼ会話劇といえる。しかも二人が机を挟んで語り合うという、まさに動きのない映画なのだ。しかし、面白さに満ちている。これには驚いた。脚本がしっかりしているといえる。脚本を書き監督したのはジョン・ロブレス・ラナ。脚本デビュー作「SA PUSOD NG DAGAT」(1998)は“フィリピンで最も権威ある文学賞「パランカ賞」の殿堂入りを最年少で果たす”と映画の公式サイトにある。さらにフィリピンでは舞台化も決定しているという。
3-2 黒の牛
日本を舞台にした映画だが、製作(資本)は日本・アメリカ・台湾となっている。監督は蔦哲一朗で脚本も手掛け、8年をかけて完成させた。禅の悟りまでを10枚の牛の絵で表した「十牛図」に着想を得たという。白黒の画面で山間の男を演じるのは台湾のリー・カンション、台詞はごく少なく、いわば映像詩的な作品で主演を務めている。
楽しめる映画は他にも沢山、映画館でどうぞ。(上映終了作品もあります)
◎サリー:女性の名前のこの映画は台湾からやってきた。しかも本名ではなくマッチングアプリ用に使ったニックネームなのだ。マッチングで知り合ったのはパリで画廊を営むフランス人男性…。まるで日本の少女漫画が描きそうなお話の映画が、台湾からやってきたのには驚いた。こんなに軽やかな台湾映画には驚いた。
◎恋愛裁判:深田晃司監督の新作がカンヌ映画祭のプレミア部門に正式出品されたというニュースを見たのは昨年の5月だったろうか?プレミア部門は2021年に新設された部門。そこでは作品の内容がアイドルの恋愛ということが書かれていた。あれ、深田監督のイメージと違わないか?と思ったが、杞憂に終わった。
◎HELP 復讐島:オフィースでパワハラ上司にいびられていたリンダは上司とともにアジア出張旅行に。現地に着く前に航空機が爆発、墜落、奇跡的にも二人は別々に同じ無人島に流れ着き助かる。けがをした上司は彼女に色々命令しようと…。おい、おい、おい、ここはオフィースじゃないんだよと、リンダの復讐が始まる。監督は「死霊のはらわた」で監督デビュー、「スパイダーマン」シリーズを手掛けたサム・ライミ。
◎マーズ・エクスプレス:フランスからやってきたアニメは、23世紀の火星を舞台に人間とロボットが活躍するSF。これを見ていると妙に懐かしい感じが。1960年代頃、SFが日本でブームになった頃のような作品なのだ。この作品で長編監督デビューしたジェレミー・ペランは、大友克洋、押井守、今敏らの日本アニメ作品にインスピレーションを得て制作したと知って納得。
◎長安のライチ:ライチを知ったのはいつ頃だったか、早くても社会人になった後だから半世紀前くらいか?南国果実が特別に好きではなく、興味がなかったので知らなかったのは私だけだったのかも。調べてみると、ライチは「中国においては紀元前から南方の温暖な地域において栽培されていた果樹」とWikipediaにあった。続きで、「唐の楊貴妃がこれを大変に好み、華南から都長安まで早馬で運ばせた話は有名」とあるが、この映画はその有名話を映画化したもの。面白かったです。
◎CROSSING 心の交差点:ジョージアの元教師の女性が、行方不明になったトランスジェンダーの姪を探しにトルコにやってくるという話。彼女に協力するのがトルコのトランスジェンダーの女性弁護士。不思議な設定で模索される人とのつながりを描いたのはレヴァン・アキンで、脚本を書き監督している。1979年スウェーデン生まれ46歳、ジョージアにルーツがあるという。
◎射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん):中国では大ヒット、『前売り券だけで76億円を突破、初日興収55億円で社会現象的大ヒット』と公式サイトにある。要因は、主演がシャオ・ジャン(アジア全域で人気、映画スターであり人気歌手)、監督・脚本・製作はツイ・ハーク(「男たちの挽歌」等、香港映画の巨匠)、物語は『愛と戦乱が激しく交錯する、切なくも熱い宿命の物語』。ということで徹底的に楽しめる快作!
◎ツーリストファミリー:こちらはインドで大ヒット。長い内戦と経済破綻で生活が苦しかったスリランカから脱出、インドに密入国した一家(両親と息子二人)が巻き起こす笑いと涙の生活を描くインド映画。お約束の歌と踊りもある映画で、2時間7分とインド映画としては長くはなく楽しめる。
◎キャロル・キング&ジェームス・テイラー ジャスト・コール・アウト・マイ・ネーム:1970年代ふたりのファンだったので懐かしく見た。ロサンゼルスのライブハウス、トルバドールで二人が初めて共演したのが1970年、同じ場所で再度共演した2007年のコンサートを中心に描かれるドキュメンタリー。ライブハウスとしたが、言ってみれば円形大劇場だ。その中に少しずつ回る円形舞台を作り上げ、どの席にいても彼らと面と向かえるようにしているのにも驚いた。20曲以上を聞くことができる。コンサート当時、キャロルは64歳、ジェームスは57才だった。70年代から一緒に演奏してきたダニー・コーチマー、ラス・カンケル、リーランド・スカラーなどとともに、元気な演奏を聞かせてくれる。久しぶりにコンサートに行った気分になった。
2月22日 ポレポレ東中野「ミックスモダン」上映後 藤原稔三監督、常石梨乃(木内園子役)、伶以野陽子(ユキハの母親役)
大阪のお好み焼き屋を舞台に、元受刑者の人生やり直しを描く「ミックスモダン」。藤原稔三は監督をしながら、お好み焼き屋の主人木内博之も演じているので、壇上には木内夫婦と、少年院を出たばかりの18歳の勇人の恋人ユキハの母親が並んだことになる。
お好み焼き屋は大阪の千房本店で撮影させてもらったとのこと。非常に協力的で1週間、深夜に使わせてもらったという。東京・有楽町のビックカメラビルの上にも千房有楽町店があるので、利用してあげてくださいとのこと。
藤原監督はしゃべるのに少し難があり完全には聞き取れなかった。
☆ニック・ノルティ
「クライム101」で泥棒家業を引退した老人マネーを演じていたのは、「ノース・ダラス40」「48時間」「ケープ・フィアー」などアクション系の作品で活躍した印象のあるニック・ノルティ。
刑事や軍人などを演じたくましい男というイメージの彼も85歳、今回は101号線界隈の人を見守る老人を静かに演じている。
●娘の高額な治療費を確保するため、主人公は巨額な賞金が得られる30日間のデスレースに参加するという「ランニングマン」。スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で1982年に発表した「バトルランナー」の映画化だ。すごいのはこのレースが殺人ゲームであること。参加者は常に殺人者に狙われる30日間だ。しかもレースの様子をビデオに撮って、主催者に送らなければならない。このビデオがテレビで流され、視聴者は殺人レースを見て楽しむのである。お話とはいえ、この内容に驚く。
●トランプ大統領夫人についてのドキュメンタリー「メラニア」の製作者はメラニア自身だった。夫に似て変なところを誇りたいらしい。自分の製作で、いかに自分が素晴らしいかを描くため、良くない点は全く描写されない。安っぽい宣伝映画。トランプには似合いの妻か?
●ヨルゴス・ランティモス監督がエマ・ストーン主演で作った連続4作品の最新作である「ブゴニア」にはびっくり。最後のSF的展開は意味不明だし、面白くない。エマ・ストーンの自慢顔にも飽きてしまった。
●2016年から毎年開催されているネコ動画のフェスティバルCatVideoFestの2025年版が日本題名「Cat Video Fest」。日本では初めて映画館で上映されたが、アメリカから始まった上映はカナダ、ヨーロッパなど世界各地で毎年上映され、人気があるという。しかし、それほどは面白くなかった。これを毎年見せられてもという気がする。猫好き目当てだろうが、猫好きが映画館に来るかどうか。この手のものはテレビでたくさんでは?
新しく公開される映画を調べるため、基本的には毎週木曜日に東京の主要地区の映画館をチェックする。ロードショウ館では金曜日に封切りをするところと、土曜日に封切りするところに分かれるが、インターネット上の情報の入れ替えを水曜日の深夜に行うところが多いためだ。
先週の木曜日チェックをしていると「キャロル・キング&ジェームス・テイラー」という題名の映画が見つかった。題名だけでは二人のコンサートかと勘違いする。二人ともよく聞いていた歌手で、久しぶりに歌声が聞けるのかと思ってしまったが、これは二人のドキュメンタリー映画だった。“初共演映像から再結成コンサートまで・・・インタビューを交え、二人の半世紀を描いた壮大なコンサート・ドキュメンタリー”とサイトにある。正式題名は「キャロル・キング&ジェームス・テイラー ジャスト・コール・アウト・マイ・ネーム」となっている。もちろん映画の中でたっぷり歌声を聞くことができる。
映画館をチェックしていて、多くの音楽映画が上映されているのを改めて確認した。そして音楽だけでなく、演劇、芝居の類も多く映画館で上映されていることも。むしろ演劇関係の方が早かった。イギリスのロイヤル・シェークスピア劇団や、ブロードウェーのミュージカルなどの舞台映像が映画として公開されてきた。こうした舞台の日本公演を見ようとすれば13000円前後の料金が必要なのに対し、映画としては3000円くらいの料金で上映されてきた。それが音楽コンサートにも拡大してきた印象だ。
演劇にも力を持つ東宝系の劇場で多く見られ、先週木曜日(2月19日)チェック時で気が付いた日比谷・日本橋地区の映画館で上映されている音楽・演劇映画は次のようになる。
宝塚歌劇雪組公演「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」
ナショナル・シアター・ライブ2026「ハムレット」
東方神起20th Anniversary Film「IDENTITY」
クリーム/フェアウェル・コンサート1968
ポール・マッカートニー/マン・オン・ザ・ラン
キャロル・キング&ジェームス・テイラー ジャスト・コール・アウト・マイ・ネーム
英国ロイヤル・バレエ&オペラinシネマ2025/26 バレエ くるみ割り人形
FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ
これらの作品の中には週末のみ上映されている作品も含まれている。
映画館の音響はかなりいいし、椅子の前後間隔も演劇劇場より広く快適なので、こうした上映は拡大していくかもしれない。
先月号でお知らせしたアカデミー賞ノミネーション作品から6部門の受賞予想を行った。賞名の後ろの太字が受賞すると予想した作品。
この1か月間に新たに日本で公開された作品は、「センチメンタル・バリュー」と「ブゴニア」の2本のみ。新たに「ブルームーン」「ソング・サング・ブルー」の日本題名と公開日が決定された。
アカデミー賞受賞式は現地時間3月15日夜(日本時間3月16日)に行われる。
作品賞:ワン・バトル・アフター・アナザー(日本公開済)
他のノミネート作品:罪人たち(日本公開済)、 ハムネット(4月24日公開予定)、
トレイン・ドリームス(Netflixにて11月21日より配信済み、日本での映画館公開未定)、
シークレット・エージェント(日本公開済)、 センチメンタル・バリュー(日本公開中)、
フランケンシュタイン(日本公開済)、 F1 エフワン(日本公開済)、
マーティ・シュプリーム 世界をつかめ(3月13日公開予定)、ブゴニア(日本公開中)
監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン(ワン・バトル・アフター・アナザー)
他のノミネート監督:ライアン・クーグラー(罪人たち)、 クロエ・ジャオ(ハムネット)、
ジョシュ・サフディ(マーティ・シュプリーム 世界をつかめ)、
ヨアキム・トリアー(センチメンタル・バリュー)
主演男優賞:ティモシー・シャラメ(マーティ・シュプリーム 世界をつかめ)
他のノミネート男優:レオナルド・ディカプリオ(ワン・バトル・アフター・アナザー)、
ヴァグネル・モウラ(シークレット・エージェント)、 マイケル・B・ジョーダン(罪人たち)、 イーサン・ホーク(ブルームーン 3月6日公開予定)
主演女優賞:ジェシー・バックリー(ハムネット)
他のノミネート女優:ケイト・ハドソン(ソング・サング・ブルー 4月17日公開予定)、
ローズ・バーン(If I Had Legs I’d Kick You, Charlie(原題)日本公開未定)、 レナーテ・レインスヴェ(センチメンタル・バリュー)、 エマ・ストーン(ブゴニア)
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助演男優賞:ショーン・ペン(ワン・バトル・アフター・アナザー)
他のノミネート男優:ベニチオ・デル・トロ(ワン・バトル・アフター・アナザー)、
ジェイコブ・エロルデ(フランケンシュタイン)、 デルロイ・リンド―(罪人たち)、
ステラン・スカルスガルド(センチメンタル・バリュー)
助演女優賞:エイミー・マディガン(WEAPONS ウェポンズ 日本公開済)
他のノミネート女優:インガ・イプスドッテル・リレアス(センチメンタル・バリュー)、
テヤナ・テイラー(ワン・バトル・アフター・アナザー)、 ウンミ・モサク(罪人たち)、
エル・ファニング(センチメンタル・バリュー)
日本関係ではメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた「国宝」と、同じ賞で争う「スマッシング・マシーン」(日本公開5月15日予定、ドウェイン・ジョンソン主演)のカズ・ヒロに注目。「国宝」が受賞してほしいと思いますが。
12月19日にオーチャードホールで開催された表彰式。いつものように司会は元フジテレビアナウンサーの笠井信輔で、キネマ旬報定期購読者ですと自己紹介。
キネマ旬報のベストテンは今回が99回目、1924年にスタートし、戦時中での中断3回を除き毎年開催されている。笠井アナが言うように、アメリカのアカデミー賞は今年が98回目で、キネ旬の方が1回古く歴史が長いということになる。
17:30から始まり20:00終了の2時間半には、これまた恒例の小中学校生徒による映画感想文コンクール表彰式の30分が含まれていた。
キネ旬の連載で読者が好きなものを投票する読者賞で、「シネマ・エッセイ 記憶の影から」が選ばれ、筆者の秦早穂子さんが登壇された。もうじき95歳になりますと話されたが、この年齢で原稿を書くことができることに驚いた。
2025年の日本映画には「国宝」や「劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来」等の大ヒット作があった。それを反映してか、表彰式に来られた方の数も増えた印象があった。
今年の米アカデミー賞で「ハムネット」により主演女優賞候補になり、私の予想では受賞するだろうとしているのがジェシー・バックリーだ。日本では4月24日に封切りされる予定で、まだ見ていない。
彼女については見せよう会通信2020年8月号に書いている。その時見た「ワイルド・ローズ」に感激し、その月のベスト1にして、さらに今月のトピックスでも描いている。「ワイルド・ローズ」での歌唱の上手さに感心したからだ。
その後はそれほど目立つ作品はなかったが、最近、彼女が出演している2つの作品の予告編が流されている。「ハムネット」と「ザ・ブライド」だ。「ザ・ブライド」は「フランケンシュタインの花嫁」のリメイクだろう。
2作品ともに主演となる。ここにきてようやく花開くという感じがする。しかし、どちらも歌う場面があるようには思えない。ちょっと残念。
今までの出演作の中に、2022年の「スクルージ:クリスマス・キャロル」というアニメ作品がある。これは1970年に作られた実写ミュージカル「クリスマス・キャロル」のアニメ版だ。チャールズ・ディケンズの原作にレスリー・ブリッカスが音楽をつけたもので、このアニメ版に声の出演しているのであれば、歌っている可能性が高い。残念ながら日本では公開されていない。
次号は、春分が過ぎて春真っ盛りの3月25日にお送りします。