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2019年(令和元年)12月4日

 

 私のアルバイト経験(東京入国管理局→現東京出入国在留管理局) (最終回) 

 

 

 庁舎内の雰囲気はいつもピリピリしています。誤案内したり対応が悪いとの苦情が入ると入管総務課(トラブル対応箇所)経由お叱りを受けることとなります。

 庁舎は7F建てで我々インフォーメーションセンターと関係する部門は2階と3階にあります。2Fは「就労審査、研修・短期滞在審査、留学審査、永住審査」の各部門、3Fが「難民審査、情報管理、実態調査」の各部門です。

 庁舎は9:00オープンです。開館30分前頃になると申請者がドアの外で並び始めます。申請者はオープンと同時に申請窓口のある2階めがけて我先にとエスカレーターを走り上がります。申請書類チェックは時間がかかるので一人でも先に早い順番を確保するため皆さん真剣です。特に月曜日又は休日明けは大変な混雑です。
超繁忙期には夜10:00頃まで番号待ちの申請者が終わるまで審査官は対応することがありました。混雑を避けるには週中か雨の日が狙いです。

 審査の結果、申請内容が不許可になりその“とばっちり”がインフォーメーションセンターに来たことがありました。大きな声で怒鳴ってくるアジア系外国人で、その時は警察に連絡し、警察官が来て庁舎から外に連れ出してから逮捕?連行?の流れでした。びっくりして緊張する場面でした。入管には逮捕権がありません。

 東京入国管理局(現東京出入国在留管理局)業務は在留外国人管理です。付随して各空港の出入国審査、不法滞在者の摘発や拘留、収容と強制送還があります。入管の駐車場には常に2〜3台の装甲車が駐車されていて不法滞在者の情報があると、情報の裏を取って間違いない情報であれば不意打ちで強制捜査となります。万一格闘になることもあるので入管庁舎内には修練場があります。庁舎内職員食堂から不法滞在者の収容部屋の格子窓が見えました。

 夕方5時になると収容されている外国人の夕食時間です。1階から業務用エレベーターで食事用カートを運ぶときにツ〜ンと食事のにおいが漂って来ます。イスラム教徒ハラム食や各国に対応した食事メニューも用意しているとのことです。

 この光景をみて我々の税金が使われているのだな〜とふと思ったことを思い出します。そして、17時15分インフォーメーションセンター1日の業務の終わりです。