本文へスキップ

このサイトは日本に長期滞在希望をしておられる方をサポートしております

日本が好き日本で長期滞在するには・・・

 管理人チャット

2021年(令和3年)9月15日

 

 食道がん(その-5)

 

 放射線医師の説明のあと放射線の副作用(食道の炎症、皮膚炎)と治療費に関して看護師から具体的に記載された書類を渡されまた、食事に関して常駐の管理栄養士からは素材の硬いものや刺激あるもの(辛い物、酸っぱいもの、熱いもの)は避けて良く咀嚼して時間をかけて食事をするよう指導を受けました。前回の抗がん剤治療の時は口腔内チェックを院内歯科医で受けました。副作用で口内炎になると食事が出来ず治療に影響します。

 いよいよ2月22日から放射線治療開始です。放射治療時間は10〜15分程度で済みますので前回の治療に比べると時間的には楽でしたが土日祝を除いて毎日(33回分)の通院が大変でした。
 また、2月だったので風邪をひくと新型コロナと間違われ治療に支障が出ると困るな〜と毎日ハラハラしながの通院でした。長期治療の時は適度な運動と気分転換は免疫力アップに繋がるので前回同様に心掛けました。

 治療は予定通り4月8日に終了出来ました。・・とは言え今回は副作用で悩まされました。放射線10回目くらいから胸につかえ感が出て呑み込みが困難になりました。
 治療15回目くらいから体の全面・背面の両方に皮膚炎症が現れうっすらと色がついてかゆくなりました。しかし、軽いかゆみだったので我慢出来ました。炎症は共に治療後1か月くらいで徐々に回復していきました。

 さて、治療効果の検査に関しては「造影CT」及び「上部消化管内視鏡検査」で組織に色を付けて確認し組織片を取り出しての検査です。結果は幸いにも今回も寛解でした。しかし、先に治療した小細胞食道がんは他のがんに比べて再発・転移が早いと聞いていたので安心を得るため担当医に相談してPET−CT検査(全身転移のチェック)を追加で受けることにしました(東京ベイ先端医療・幕張クリニック)。この検査は高額(高額医療費制度適応)ですが全身チェックには有効な検査です。結果は9月下旬なのでお知らせできませんが・・。

 

 いずれにしても、早期発見でどちらのがんも寛解できたのはラッキーでした。ちなみに食道がんは他のがんと違って周辺には多くのリンパ節、肺、心臓、肝臓等の臓器があることで再発すると進行が速いので手術を含め治療が難しくなるとのことです。一般的に「がん」は初期症状がなく気付いた時には進行していて治療が難しくなるケースがある怖い病気です。皆さんは人間ドッグ、健康診断を定期的に受け健康管理をすることが有効な手段だと心得てください。なお、アルコールを飲んですぐ顔が赤くなるタイプの方で急に5キロ以上体重(3か月前後)が減ったときは食道がんかもしれませんので要注意です。     

 

                               (終)